研究課題/領域番号 |
07216278
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高橋 保 北海道大学, 触媒化学研究センター, 教授 (30163273)
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研究分担者 |
鈴木 教之 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助手 (90241231)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ジルコノセンエチレン錯体 / ビスアルキニルシラン / アルケニルジルコノセン / 酸化的付加 |
研究概要 |
我々は2つのアルキニル基を持つシランを,ジルコノセンエチレン錯体と反応させ,ヨウ素で処理したところケイ素上の2つのアルキニル基がカップリングしたジインが収率よく生成することを見いだした。これは遷移金属でないケイ素上に結合したにつの有機基がカップリングするという珍しい反応である.しかも中間体としてケイ素を含む4員環とジルコニウムを含む4員環が縮合したタイプの化合物を経由することを見いだすと共にその反応機構について考察を行った。 ヒドロジルコネーション反応は末端にジルコニウムが結合したアルケニルジルコノセンを合成するのによく用いられる簡便な方法である。この反応は末端アチレン類の位置選択的にシス付加で進行する。またたとえ C2にジルコニウムが結合してもSchwartz試薬が存在するとすぐに異性化して 元のタイプの錯体になってしまう。従ってC2にジルコニウムが結合した タイプの錯体は従来の方法では合成することできなかった。このような状況のもとで我々はこのようなタイプのアルケニルジルコノセンを合成する方法を開発するため、2-ハロアルケンのジルコニウムへの酸化的付加反応を検討し、収率よく目的とする錯体 が生成することを見いだすと共に、その構造をX線により決定した。たこれまでジルコノセン錯体の酸化的付加反応でジルコニウム一炭素結合の生成を構造的に確認した例はこれまでなかった。この錯体が始めての例である。
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