研究課題/領域番号 |
07221217
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 九州女子大学 |
研究代表者 |
東條 加寿子 九州女子大学, 文学部・英文学科, 講師 (20258346)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 英語のリスニング / 短期記憶 / 情報ユニット / 音声認識 |
研究概要 |
英語のリスニングについて、短期記憶の支配する領域に限定し、学習者の習熟度を変数にとってリスニング効率が向上する過程を段階的に明らか二することを目指し、日本人英語学習者を被験者にとり音声再生テストを行った。昨年度の実験データを再考察し、文レベルで聞き取れる単語数のchannel capacityとユニット数のchannel capacityを特定した。学習者の習熟度が上がるにしたがって、単語をユニットにまとめて知覚することによって情報処理量を増やすメカニズムが明らかになった。 次に、情報ユニットを画する音声マーカーの代表的なものとしてポ-ズを取り上げ、ポ-ズの長さ(0ms、250ms、700ms)、種類(無声vs有声)、出現箇所(文法的・意味的区切りvs内容語の前)をコントロールしたテストセンテンスを作成し、どのようなポ-ズを挿入した文が学習者のリスニング効率を最も向上させるかを実験した。その結果、習熟度の高い学習者では700msのポ-ズに向上効果が現れないこと、様々なポ-ズ出現箇所に柔軟に対応できることが分かった。一方習熟度の低い学習者では長いポ-ズによる情報処理時間の確保がリスニング向上に寄与すること、文法的・意味的区切り箇所のポ-ズが最も効果的であることが分かった。習熟度が高くなるにしたがって句から文にholisticな聞き取りレベルが移行していくことを裏付けている。
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