研究課題/領域番号 |
07225202
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
魚崎 浩平 北海道大学, 大学院理学研究科, 教授 (20133697)
|
研究分担者 |
叶 深 北海道大学, 大学院・理学研究所, 助手 (40250419)
近藤 敏啓 北海道大学, 大学院・理学研究所, 助手 (70240629)
中林 誠一郎 埼玉大学, 理学部, 助教授 (70180346)
|
研究期間 (年度) |
1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | 走査型トンネル顕微鏡 / トンネル分光 / 電気化学 / 金 / 白金 / 半導体電極 |
研究概要 |
固体/溶液界面での電子構造を決定することを目的に、本研究を行っている。本年度はすでに開発済の電気化学トンネル分光装置を種々の系に適用し、その有効性を実証した。 I.半導体電極については昨年度トンネル電流の電極電位依存生を種々の試料について測定し、(i)順バイアス領域では表面キャリア濃度に比例したトンネル電流が流れる、(ii)フラットバンドより逆バイアス側ではトンネル電流は流れない、(iii)非常に逆バイアスにすると僅かながら逆方向のトンネル電流が流れることを見出している。本年度はこれらの結果を定量的に解析し、1.順バイアス側では表面電子濃度がトンネル特性を支配すること、2.初期設定電位および初期設定、トンネル電流の効果は探針一試料間距離の違いとして反映されること、3.探針電位の違いによってトンネル電流の電位依存性が異なるが、これは探針の存在によって半導体のエネルギー状態が影響を受ける結果であること、4.逆バイアス側のトンネル電流が大きさは定性的には探針のフェルミ準位における空間電荷層の厚みで説明できるが、定量的には問題があり、不純物準位の寄与を考える必要があることなどを明らかにした。 II.金属電極については種々の条件下で単結晶電極を用いてトンネル電流の距離依存性を測定し、トンネル障壁高さを決定した。有機物処理により障壁高さは低下した。
|