• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

不均一電子系における近接効果

研究課題

研究課題/領域番号 07227209
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関新潟大学

研究代表者

田仲 由喜夫  新潟大学, 理学部, 助教授 (40212039)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード近接効果 / 準粒子状態 / CDW
研究概要

不均一電子系に関する近接効果ということで,これまで行ってきた超伝導近接効果の研究ばかりでなく,CDWを含んだ不均一系,常伝導/絶縁体/CDW接合系(N/I/C接合系)の研究も行った.現在こうした系はデルフト大学の実験のグループで実際作り始められていて,これからの問題である.我々はすでによく研究されている,常伝導/絶縁体/超伝導接合系とのアナロジーをつけながら,この系の持っている基本的な物性を検討した.ここでは,N/I/C接合系の微分コンダクタンスを計算することで,微分コンダクタンスは直接CDWのマクロな位相に依存することを明らかにした.バリアーが大きいときにトンネルコンダクタンスは界面における局所状態密度に一致するが,それは決してバルクの状態密度とは一致しない.同様のことは異方的な超伝導体でも成り立つ.最近我々は,常伝導/絶縁体/異方的超伝導の接合系において,バリアーが大きいときにトンネルコンダクタンスは界面における局所状態密度に一致するが,それは決してバルクの状態密度とは一致しないということを明らかにした.さらに実際の接合では位相の平均が必要となる.平均化されたコンダクタンスも求められた.特徴的なこととして,バリアーが十分に高い極限においてもバルクのBCS的なCDWの状態密度とは異なったものとなる.さらにコンダクタンスのゆらぎも計算した.
この研究とは別に,異常なマイスナー効果に関する研究も検討している.この問題は,最近非常に細い超伝導体Nbの回りを,Cu,Agで包んだ系で特に極低温において,異常な温度依存性を示すというものである.超伝導近接効果の観点からこの問題の検討を行い,理論的解析に必要なグリーン関数を導出した。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 田仲由喜夫: "Theory of Superconducting Quantum Dot under the Magnetic Field" Japanese Journal of Applied Physics. 34. 4566-4568 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 柏谷聡: "Bound states in superconductors" Japanese Journal of Applied Physics. 34. 4555-4558 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 田仲由喜夫: "Theory of tunneling conductance of CDW junctions" Physica B. (印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 田仲由喜夫: "Local density of states of quasiparticles near the interface of non-uniform d-weve superconductors" Physical Review B. 53(印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi