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溶媒・溶質ミクロ相互作用のダイナミクス

研究課題

研究課題/領域番号 07228239
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

岡田 正  大阪大学, 基礎工学部, 教授 (40029442)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード動的ホールバーニング / 溶媒の配向緩和 / 配向分布 / 9,9'-ビアントリル / 分子内電荷分離
研究概要

1.溶媒和によるエネルギー緩和とスペクトル幅の緩和のダイナミクス
溶媒の配向緩和過程のダイナミクスに関する研究は、主として、蛍光スペクトルの動的Stokesシフトの測定によって進められた。これは主として溶媒の配向緩和とともに蛍光状態のエネルギーが緩和する過程を観測する手法として用いられた。一方、我々は、動的ホールバーニングの測定によって、基底状態の吸収スペクトルの幅を決めている不均一な溶媒の配向分布の緩和過程がエネルギー緩和過程より遅いことを見いだした。この結果は、エネルギー緩和に効果的な溶媒の緩和モードとスペクトル幅を決める緩和とは異なっていることを示しており、スペクトル幅は並進拡散を含め又、今回の測定から今まで慣性項によると考えられていたモードの中に拡散的成分が多く含まれていたことも示された。
2.9,9'-ビアントリルのアルコール中における回転緩和と電荷分離
ビアントリルは単結合周りの回転に伴って、無極性溶媒中においてもその電子構造が変化し、過渡吸収スペクトルおよび蛍光スペクトルの時間変化が観測される。極性溶媒であるアルコール中では回転緩和とともに分子内電荷分離状態が生成する。n-ブタノール中では、励起後先ず無極性溶媒中と同様な分子内回転緩和によるエキシトン状態が生成した後、溶媒の分極により誘起される電荷分離状態が生成した。実験的には、一方のアントラセンに励起が局在した状態とエキシトン状態の蛍光遷移確率はほとんど同じと考えられ、電荷分離状態のそれは小さくなると考えられるため、全蛍光強度の時間依存性を測定することで確認した。回転緩和過程は無極性溶媒中と同様に解析し、電荷分離過程は配位座標上の拡散過程として実測データーに合わせるパラメーターを用いてシミュレーションした。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] K. Nishiyama,: "Solvation dynamics of dye molecules in polar solvents studied by time resolved hole burning spectroscopy" J. Mol. Liquids. 65/66. 41-48 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] M.Kitazawa: "Solvent viscosity dependence of bimolecular reaction rate constant of the excited 9-cyanoanthracene quenched by 1,3-cyclohexadiene" J. Mol. Liquids. 65/66. 321-324 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] A. M. Brun: "Intramolecular charge transfer in rigidly linked naphthalene-trialkylamine compounds" J. Chem. Soc. Faraday Trans.91. 4047-4057 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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