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海綿由来の超異常ペプチドpolytheonamide類の活性発現機序

研究課題

研究課題/領域番号 07229207
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

松永 茂樹  東京大学, 農学部, 助教授 (60183951)

研究分担者 村松 郁延  福井医科大学, 医学部, 教授 (10111965)
伏谷 伸宏  東京大学, 農学部, 教授 (70012010)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード海綿 / Theonella / 細胞毒性 / ポリペプチド / チャンネル
研究概要

まず、polytheonamide Bに合計8残基存在するAsnおよび^γN-methylasparagine(Asm)がいずれもD型であることを、加水分解物中のAspのDL比を詳細に検討することによって決定した。ついで、異常アミノ酸のβ-methylglutamic acid(β-MeGlu)の立体化学を、キラルカラムを用いるGC分析での保持時間を合成標品と比較してL-erythro型と決定した。また、3残基存在するβ-hudroxyvaline(β-OHVal)は、キラルカラムを用いるGCから2つがD型で残りがL型であることがわかった。部分加水分解で12番目から18番目のアミノ酸からなるヘプタペプチドが得られたが、このなかには16番目のβ-OHValが含まれる。このフラグメントペプチドを加水分解後、キラルGC分析に付しその中に含まれるβ-OHValをL型と決定した。したがって、残る2つのβ-OHVal残基(23番目と31番目)はD型である。以上の結果、44番目のγ-hydroxy-t-leucineならびに47および48番目のThrおよびaThrを除いてpolytheonamide Bのアミノ酸残基の立体化学を決定できた。
polytheonamide BのSDS存在下trofluoroethanol-D_2O(1:9)中での^1HNMRスペクトルを測定した。試料調製直後にはαプロトンの科学シフト値が3.5-5ppmの範囲にありランダムコイルコンフォメーションを示唆した。しかし、サンプルを溶解し3カ月放置後に測定すると、αプロトンが5-6ppmに低磁場シフトしてβヘリックス構造と類似した2次構造をとるようになっていることが判明した。
Polythwonamide Bを人工膜に組み込み形成されたチャンネルの性状を調べた。Polytheonamide Bが作るチャンネルが1価のカチオンを選択的に通す点はgramicidin Aのチャンネルと同様であるが、整流作用がみられる点は異なる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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