• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

発癌プロモーターとプロテインキナーゼCとの結合様式の有機化学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 07229226
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

入江 一浩  京都大学, 農学部, 助手 (00168535)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード発癌プロモーター / プロテインキナーゼC / 光アフィニティーラベリング / ホルボールエステル / ジアゾアセチル基
研究概要

プロテインキナーゼC(PKC)は、細胞内情報伝達におけるキ-エンザイムであると同時に、強力な発癌プロモーター・ホルボールエステルの主要なターゲットとしても注目されている。ホルボールエステルはリン脂質存在下、PKCの調節領域に結合することが知られている。また最近、リン脂質非存在下におけるPKC調節領域の一部と水溶性ホルボールエステルとの複合体の結晶構造も報告された。しかしながら、リン脂質存在下におけるホルボールエステルとPKC複合体の三次元構造は依然として不明な点が多い。本研究はこの点を明らかにするため、新しいタイプの光反応性ホルボールエステルを複数合成し、PKCモデルペプチドに対する光アフィニティーラベリングを行った。
昨年、両親媒体ホルボールエステルの疎水性領域である12位、13位とともに、親水性領域である3位にジアゾアセチル基を有する新しい光反応性プローブ3種(1‐3)およびラット脳PKCγの101から151番目のアミノ酸からなるモデルペプチド(γ‐Cys2)を合成した。今年度はまずγ‐Cys2に対するプローブの結合能を測定したところ、3はphorbol 12,13‐dibutyrateの約1/100、1および2はともに約1/10という比較的高い結合能を示した。そこで、プローブをトリチウム標識し、γ‐Cys2に対する光アフィニティーラベリングを行った。その結果、12位あるいは13位にジアゾアセチル基を導入した1および2が、γ-Cys2を特異的に光標識できることが明らかになった。それに対して、3位に光反応性基を有する3を用いた実験では、γ-Cys2よりもホスファチジルセリンに対する標識がはるかに優先した。プローブ1および2によって標識されたγ-Cys2のアミノ酸残基の同定が今後の課題である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 入江一浩: "プロテインキナーゼCのホルボールエステル結合部位の光アフィニティーラベリングによる構造解析" 生化学. 68. 129-132 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi