研究課題/領域番号 |
07231206
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
岡畑 恵雄 東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (80038017)
|
研究分担者 |
森 俊明 東京工業大学, 生命理工学部, 助手 (50262308)
江原 靖人 東京工業大学, 生命理工学部, 助手 (40251657)
佐藤 智典 東京工業大学, 生命理工学部, 助教授 (00162454)
|
研究期間 (年度) |
1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1995年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
キーワード | 水晶振動子 / 有機結晶 / マイクロバランス / 吸着と脱着 |
研究概要 |
本研究では、マイクロバランスとして知られる水晶振動子上に有機結晶を固定し、有機結晶表面や内部に特異的に取り込まれる分子の結合量や吸着や脱着の速度を振動数の経時変化から求め、これまで分子認識場として定量的な評価の困難であった有機結晶下での反応を定量的に評価する一般的な方法論を確立することを目的として研究を行い、以下の成果を得た。 1)R-フェニルグリシル-R-フェニルグリシンの微結晶を9MHz,ATcutの水晶振動子の電極上にキャストした。キャスト量は振動数変化(重量変化)から容易に定量できた。 2)気相中あるいは水溶液中でジペプチド固定化振動子への各種不斉化合物の吸着量および吸着速度を振動数の経時変化から求めた。吸着平衡に達した後で、振動子を空気中あるいは新しい水溶液中に移しかえることにより脱着速度を求めた。その結果、R-フェニルグリシルグリシン結晶には、L-ロイシンやD-アラニン等のアミノ酸が不斉選択的に結合することがわかった。 3)ゲスト化合物であるアミノ酸の不斉性や形状などを系統的に変化させ、結合や脱着過程の動力学に与える効果を検討した結果、分子認識は結合過程ではなく脱着過程で発現されていることが明らかになった。
|