研究課題/領域番号 |
07231210
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
野依 良治 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50022554)
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研究分担者 |
北村 雅人 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (50169885)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 分子認識 / 自己・非自己認識 / キラル有機亜鉛化合物 / 不斉アルキル化反応 / 非線形性現象 / ホモキラル二量体 / ヘテロキラル二量体 |
研究概要 |
非共有結合性の比較的弱い相互作用に基づく特異的ないし選択的な分子会合は、近年「分子認識」の概念で捉えられている。多数の比較的単純な同一分子にわたって分子認識が繰り返されることにより、特異な構造の分子集合体が形成し、その結果、特徴ある機能や物性が生まれることがある。とくに集合体構成分子が規則的かつ濃密に配列する分子性有機結晶においては、その可能性は極めて高い。化学反応においては、固相・液相を問わず、分子認識は当然、その選択性や反応性を決定する根源的要素である。これらいずれの場合においても、分子間の相互作用にかかわる種々の電子的立体的要素のなかでキラリティーの認識は一般的に観測される事実であるが、最も単純にして基本的なケース、すなわち、同じ相対的原子配置をもつキラル分子の鏡像体の自己・非自己認識にかかわる系統的な研究はなされていない。これまでに、キラル有機亜鉛化合物を触媒に用いるアルデヒド類の不斉アルキル化反応における触媒の光学純度と反応性・選択性の間に観測される非線形性に着目し、「エナンチオマー間の相互認識」だけでなく「ジアステレオマ-間の相互認識」も可能な触媒系を構築し、触媒平衡混合系の固相・液相での反応動的過程を調査してきた。平成7年度では、多種多様な触媒誘導体の組み合わせによって生じる結晶性有機亜鉛分子集合体から系統的な結晶構造データを得、動的核磁気共鳴分光実験、磁気飽和移動実験、迅速混合実験の結果とあわせて、非線形性現象発現の根源となるホモキラル二量体とヘテロキラル二量体の構造的相違を徹底的に調査した。分子間の立体相互認識の程度と反応性・選択性との関連を分子レベルで理解することができた。
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