研究概要 |
高圧反応と固相有機反応の相関性の解明を目的として研究を行い,以下のような成果を得た。 (1)エポキシ化合物と種々の含窒素複素環化合物誘導体との反応を高圧反応条件あるいは無溶媒でのシリカゲル吸着条件を検討し,両条件とも目的化合物を収率よく与えることを見つけた。このことにより,シリカゲル吸着条件という全く新規な反応系を開発することに成功した。 (2)(1)で得られた知見の応用として,シリカゲル吸着させた種々のハロゲン化リチウムによるハロヒドリン合成も完成した。 (3)酒石酸を光学活性源として,種々の光学活性アミドピリジン系誘導体を合成し,その自己集合能を利用する超分子錯体を開発した。その合成には高圧反応を適用し,構造解析はX線により行った。
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