研究課題/領域番号 |
07231224
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
君塚 信夫 九州大学, 工学部, 助教授 (90186304)
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研究分担者 |
一ノ瀬 泉 九州大学, 工学部, 助手 (50243910)
国武 豊喜 九州大学, 工学部, 教授 (40037734)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 二分子膜 / 無機クラスター / シアノ架橋金属錯体 / 磁気異方体 |
研究概要 |
本研究は、自己組織性を有する合成樹脂から形成される、有機膜結晶をホストとして用い、多様な無機ゲスト基室と複合化して得られた膜包接結晶の構造制御、さらに有機膜結晶を反応鋳型とする無機合成・構造制御法を確立することを目的とする。今年得られた成果は、以下のとおりである。 1)膜結晶層間における無機ゲスト分子の固定密度を上げる目的で、ジカチオン型のビオロゲン親水基を有する二分子膜を分子設計・合成した。 2)ビオロゲン二分子膜から調製した結晶層間に、Ni(CN)_4^<2->, Au(CN)_4^-, Pt(CN)_4^<2->, MoS_4^<2->をイオン交換法により導入し、引き続いて銅イオンを逐次浸せき法により導入した。Ni(CN)_4^<2->, Pt(CN)_4^<2->をドープしたフィルムについては、赤外吸収スペクトルより、シアノ架橋錯体が膜結晶層間に老いて形成される事ことが分かった。また、これらの無機複合キャストフィルムのESRスペクトルは顕著な磁気異方性を示し、Cu(II)のd_x2_<-y>2軌道がキャストフィルム層間に平行に固定されていること、またその分散角度が極めて小さく、単結晶に匹敵するスペクトルパターンを示すことを見いだした。 3)キャストフィルムを鋳型とする逐次合成法により得られたMoS_4^<2->/Cu(II)錯体については、ESRスペクトルにおいてCu(II)のシグナルが観測されないことから、MoS_4^-/Cu(I)錯体として固定化されていることが示唆され、前駆体アニオンに依存して酸化還元反応をともなうクラスター形成が可能であることが分かった。
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