研究課題/領域番号 |
07232218
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北陸先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
三谷 忠興 北陸先端科学技術大学院大学, 材料科学研究科, 教授 (50010939)
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研究分担者 |
安 正宣 北陸先端科学技術大学院大学, 材料科学研究科, 助手 (10249956)
北川 宏 北陸先端科学技術大学院大学, 材料科学研究科, 助手 (90234244)
岩佐 義宏 北陸先端科学技術大学院大学, 材料科学研究科, 助教授 (20184864)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | プロトン / 水素結合 / キャリヤ生成 / 分子素子 / トンネル効果 / 一次元物質 / 電導機構 / 金属錯体 |
研究概要 |
分子内および分子間水素結合を有する電荷移動型金属錯体:[Pd(H2DAG)(HDAG)] TCNQ(エチレンジアミノグリオキシム錯体)および[Pt(H2EDAG)(HEDAG)](ジアミノグリオキシム錯体)について、この錯体に特徴的な“金属-絶縁体相転移"に関する詳細な情報を得るを目的として以下のような研究を行った。 1.オキシム系配位子は、酸‐塩基性を有する。そこで、エチレンジアミノグリオキシム錯体とTCNQの電荷移動錯体において、オキシムの酸‐塩基性を利用したTCNQのフィリング制御を試みた。電荷移動量ρ(TCNQ‐^ρ)が0.2、0.7、1.0(ラマン分光法により電荷移動量を評価した)の電荷移動錯体を作り分けることに成功した。 2.これら錯体の単結晶を用いて、室温から極低温までの電気電導度・ESR・磁化率の研究を行ない、キャリヤ-の種類・濃度、伝導電子の散乱機構等の輸送現象について明らかにした。特に、カラム間水素が伝導電子を捕獲するという興味深い現象が観測された。 3.同じ錯体の単結晶において、赤外から可視、紫外域にいたる偏光反射スペクトルを測定した。結果を解析し、それらの電子構造と電荷移動励起状態の性質を明かにした。また赤外吸収分光・ラマン分光により、電子‐プロトン結合に間するフォノンの興味ある知見を得た。 4.上記の錯体の単結晶において高圧下の測定を行ない、圧力印加による物性変化について電気的性質と光学的性質を調べた。 5.XPSの測定により、ベンゾキノンジオキシム錯体において、200K付近で中心金属から配位子へ電荷移動することがわかった。 以上の測定から、この系での金属的挙動はこれまでにない金属状態であり、今後の研究の発展が期待される。
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