研究課題/領域番号 |
07232224
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 姫路工業大学 |
研究代表者 |
安西 弘行 姫路工業大学, 理学部, 教授 (40222773)
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研究分担者 |
山田 順一 姫路工業大学, 理学部, 助手 (90191311)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 非対称ドナー / ノンクロス-カップリング / 有機金属 / 有機超伝導体 / 結晶育成 |
研究概要 |
研究目的 対称的なTTF誘導体ドナーの電荷移動錯体のうち、金属的性質(有機金属)あるいは超伝導(有機超伝導体)を示すものが重要視されているが、それらのドナーの有機溶媒への溶解度が小さいために、それらの錯体の結晶育成を困難にし、この研究の拡大をむずかしくしている。本研究はイオウ及びセレンを含む比較的溶解度の大きい新規非対称ドナーを組織的に合成し、錯体合成及び結晶育成とそれらの物性評価を行うことを目的としている。 方法及び結果 これまでの非対称ドナーは以下のように試薬A、Bから目的物A-Bを得ていたが、A-A、B-Bも副生し、効率を著しく低下させていた。 A+B → A-B、A-A、B-B そこで、AがBとしか反応しないノンクロス-カップリング反応で非対称ドナーを生成する方法を考案し、多数のドナーを効率よく合成した。アクセプター及び陰イオンとの錯体の総数は100種以上で金属的性質を示すものも多数含まれている。そのうち、室温の電気伝導度が710S/cmに達するもの、種々の相転移を持っているもの、中性のドナー分子の構造は非平面で90°も曲がっているのが、電荷移動錯体結晶内ではほぼ平面になっているものなどが見出している。多分、この中には超伝導体も含まれていると思われる。現在、錯体の種類、結晶構造と物性との関係を整理中である。
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