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強相関f電子系化合物の熱伝導の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07233210
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関横浜国立大学

研究代表者

佐藤 清雄  横浜国立大学, 工学部, 教授 (20023070)

研究分担者 安達 義也  横浜国立大学, 工学部, 教務職員 (60262416)
梅原 出  横浜国立大学, 工学部, 助手 (90251769)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードLa3co / Pr3Co / Nd3Co / ErNi / 単結晶育成 / 磁化曲線 / 熱伝導 / 比熱
研究概要

本申請では、超伝導体La_3Co、La_3Niの単結晶を育成し、その熱伝導特性や電気抵抗及び比熱を研究することを目的とした。
La_3Coの電気抵抗の温度依存性は、室温に向かって飽和の傾向を示すのが特徴で、また結晶構造を反映して異方的であった。残留抵抗値は、a,b,c軸それぞれ9,19,16μΩcmであった。また電気抵抗は、20K以下で明らかにT^Q依存性を示した。T^Q項の係数は、それぞれ2.4×10^<-2>,3.3×10^<-2>,3.0×10^<-2>μΩcm/K^2であった。
比熱の測定結果から、γ値が25mJ/K^2mol、デバイ温度は125Kと見積もられた。上述のT^Q項の係数Aの平均値とγ値より、A/γ^2を求めると、4.6×10^<-5>μΩcm(Kmol/mJ)^2が得られた。これを他の強相関電子系化合物と比較して見るとLa_3Co、La_3Niは、重い電子系化合物〔1×10^<-5>μΩcm(Kmol/mJ)^2〕の範囲にあり、新しいタイプの超伝導体と結論された。さらに、超伝導特性では、T_c以下の比熱の温度依存性が、従来の指数関数的変化より、べき乗に従う傾向が見られ、これからも新しいタイプの超伝導体であることが支持された。しかし、このことについてはさらに詳細な研究が必要と考えている。
熱伝導度の測定は、定常熱流法で行った。温度測定にはCernox抵抗温度計を使用し、試料温度測定用には、カーボングラス抵抗温度計を使用した。この装置は、本申請研究費で設置されたものである。この装置を用いて単結晶La_3Coの超伝導転移付近での熱伝導度の温度変化の測定を行った。その結果、この物質は、4.5Kの超伝導転移点付近には熱伝導度の顕著な変化を示さなかった。このことはLa金属の熱伝導特性と類似している。しかし、絶対値は純La金属のそれに比べて2桁位小さかった。このことは、この物質の本質的な性質なのかどうか現在検討中である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] I.Umehara et al: "Thermopower of rare earth-cobalt compounds R_3Co" PHYSICA B. 206. 405-407 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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