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時間分解光カー効果を用いた常誘電一反強誘電性液晶相転移における分子回転緩和の研究(反強誘電相のミクロ及びマクロ発現機構)

研究課題

研究課題/領域番号 07236218
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関名古屋大学

研究代表者

大内 幸雄  名古屋大学, 理学部, 助教授 (60194081)

研究分担者 星 肇  東京工業大学, 工学部, 助手 (20251621)
関 一彦  名古屋大学, 理学部, 教授 (80124220)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1995年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワード液晶 / 光カー効果 / 反強誘電性
研究概要

平成7年度、標記の課題について行った研究成果は以下の通り。
1)時間分解光カー効果を用いて分子回転緩和を測定するために、観測にかかりやすいと考えられる化合物のうち、常誘電-反強誘電性液晶相を発現する液晶化合物を新規に合成し、その物性を検討した。即ち、反強誘電性液晶相の発現には分子に局在した自発分極の層間での相互作用よりも、むしろ分子末端側鎖のコンフォメーションに起因する層間相互作用の方が有効に働いていることが分かった。このことは、対応する常誘電-強誘電性液晶相の転移との相違として位置づけることができ、回転緩和にも有効に働くと考えられる。
2)新規化合物のうち反強誘電性を示さない液晶化合物に強誘電性液晶を混和したところ、反強誘電性液晶相の発現を確認した。このことは、反強誘電性液晶相の発現メカニズムを探査する上で貴重な情報を提供しているのみならず、分子種が限られている反強誘電性液晶化合物の範囲を拡大することが可能になる重要な知見である。又、このとき微視的に特異な会合状態を形成していると考えられるので、この点を回転緩和の見地から明らかにできるだろう。
3)ピコ秒オーダーの緩和時間を決定するため、これまで用いていたモードロックYLFレーザーからTi/Saレーザーを用いたシステムに変更した。これに伴い、微小な複屈折変化を測定するためにロックインアンプを用いたヘテロダイン計測法を導入した。今まで用いていた計測系を更新したことにより、測定感度及び精度を向上させることが出来た。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Ouchi: "Effect of the Terminal Branching Structure of Some Liquid-crystaline Biphenyl Carboxilate on the Stability of the Antiferroelectric Phase" J.Mater.Chem.5. 2297-2304 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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