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超イオン導電体の転移温度降下と低励起モード

研究課題

研究課題/領域番号 07239216
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関新潟大学

研究代表者

小林 迪助  新潟大学, 理学部, 教授 (20018881)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1995年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード超イオン導電体 / 相転移 / 低励起 / 光照射 / 電子-正孔対 / 局所ポテンシャル / 活性化エネルギー / フレンケル欠陥
研究概要

(1)レーザー照射によって結晶表面近くに多くのフレンケル欠陥が誘起される可能な機構について調べた。レーザー光は局在イオンに直接作用するのではなく,先ず電子-正孔対もしくはエキシトンを作ることに作用し,それらの機構を通じてエネルギーが光からイオン系に輸送され,局在状態から非局在状態に転換する。電場の大きさがE〜10^5V/cm程度の光照射の下でこれらの効果は観測可能であろう。
(2)超イオン相転移の発現機構について微視的に調べた。ハロゲンのp電子と金属のd電子のエネルギーレベルの接近していることが結晶ポテンシャルの他に新たに局在ポテンシャルを形成するための必須条件である。転移に伴う配位数変化はこの新しい局在ミニマムを絶対的なものにするためのイオン占拠の再配置と考えられる。
(3)イオンプラズマ・モデルの巨視的見地から,陽イオンの超イオン導電体で観測されている低励起モードの温度依存性,圧力依存性を調べ,温度依存性に関しては実験を定性的に説明した。次に微視的見地から,Hubbard-Beeby理論を格子イオンと可動イオンの2成分系に拡張して,超イオン導電体の集団モードを計算した。Ag_2SのX線の実験データを用いて振動数を計算すると3.5meVの値が得られ,低励起モードの観測値に近いものであった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] M.Kobayashi,T.Tomoyose & M.Aniya: "Low energy excitation in cation superionic conductors" Physica B. (印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] A.Rakitin & M.Kobayashi: "Microscopic study of superionic transition" Physical Review B. 53. 3088-3094 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] A.Rakitin,M.Kobayashi & V.N.Strekalov: "Theoretical analysis of laser-induced effects in silver halides" Physical Review B. (印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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