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3価イオンを可動種とする新しい、高電荷密度型の固体電解質の開発

研究課題

研究課題/領域番号 07239234
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

今中 信人  大阪大学, 工学部, 講師 (30192503)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード固体電解質 / 3価イオン / イオン伝導体 / 高電荷
研究概要

組成の異なるYのタングステンブロンを電極に、また、Sc_2(WO_4)_3型構造を有するY_2(WO_4)_3を固体電解質として用いてY^<3+>イオンの濃淡電池を構成し、超電力を測定した。超電力は測定温度に達した後、一定値に達するまで約12時間要した。まず、Y^<3+>の活量が同じY_<0.10>WO_3を両電極として用いたところ、超電力ほぼOmVであった。一方、片側のブロンズ電極をそれぞれY_<0.12>WO_3、Y_<0.14>WO_3に変えて測定したところ、生成する超電力値は24mV、47mVであった。また、Y_<0.12>WO_3およびY_<0.14>WO_3を両電極として用いたところ超電力値は約24mVであり3種の異なるブロンズ間で加算性がほぼ成立した。さらに、ブロンズ電極の組成比の自然対数に対し、超電力値は直線となり、Nernst式の比例関数に良く対応していることもわかる。
また、Y_2(WO_4)_3、Er_2(WO_4)_3を固体電解質としてY_<85>Er_<15>、Y_<10>Er_<90>を電極として用いてY、Erそれぞれの濃淡電池を作製し、超電力を測定した。Y_<85>Er_<15>、Y_<10>Er_<90>をそれぞれ左極、右極に、また、固体電解質としてY_2(WO_4)_3を用いた場合には左極に対し+10mV、また、Er_2(WO_4)_3の場合には逆に左極に対し-10mV程度の超電力を生じた。このことにより、Y_2(WO_4)_3は合金中のY濃度の濃淡に対して、また、Er_2(WO_4)_3は合金中のEr濃度の濃淡に対して超電力を生じていることがわかる。
以上のことから、Y_2(WO_4)_3、Er_2(WO_4)_3はY、Erの活量差を設けた濃淡電池測定で超電力を生じており、それぞれY^<3+>、Er^<3+>イオン伝導体であることがわかった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] N.Imanaka ct al.: "A Dircct Evidence for Trivalent Ion Conduction in Solids" Chemistry Letters. 433-434 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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