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細胞外マトリックス各成分から再構成した超分子構造体

研究課題

研究課題/領域番号 07241216
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

林 利彦  東京大学, 教養学部, 教授 (60090528)

研究分担者 今村 保忠  東京大学, 教養学部, 教授 (40201339)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1995年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード細胞外マトリックス / 超分子 / コラーゲン / 基底膜 / IV型コラーゲン / フィブロネクチン / 細胞接着 / 多量体フィブロネクチン
研究概要

本研究は「細胞外マトリックスは多細胞系の構造形成および維持に重要な関わりを持つ」という仮説に基ずき、細胞外マトリックス超分子構造体が有する構造的特徴とその生物学的な作用の解明を目的としている。細胞外マトリックス成分分子から超分子構造の形成を(1)培養細胞を用いた場合と(2)生体組織からの単離した成分からの超分子会合体の再構成の二つの面から進めた。(1)の具体的な成果としては;i),VI型コラーゲン会合体、ii),IV型コラーゲン分子を単離した。iii),新規の微量コラーゲンで、血管基底膜に特異性のあるもを見出した。iv),短鎖IV型コラーゲンの生成機構解明のための実験系を見出した(2)の具体的な成果としては;1),V型コラーゲンは横紋構造を有する細い線維の再構成が亜型に依存することを見出した2),IV型コラーゲン単独で基底膜骨格のポリゴナルメッシュワークと相似の会合体ゲルが形成されることを見出した。3),レンズカプセルには短いIV型コラーゲンα鎖が長いものと同程度の量存在すること、また、これが長い鎖のものと遺伝子としては同一であることを見出した。4),血漿フィブロネクチンが無細胞系でSH剤により多量体を形成することを見出した。再構成細胞外マトリックス超分子構造体の細胞接着、遺伝子発現などに対する影響に関する具体的な成果として1),再構成I型コラーゲンゲル内への線維芽細胞の遊走が架橋形成により阻害されることを見出した。2).多量体フィブロネクチンは二量体フィブロネクチンより、ST13細胞あるいはHT1080細胞で接着能が強いことが判明した。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] K.Sakai,T.Fujii & T.Hayashi: "Conformational Change Precedes the Formation of Multimeric Fibronectin" J.Biochemistry. 119. 58-62 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] M.Muraoka,K.Nakazato & T.Hayashi: "Gel formation from the Type IV Collagen Isolated from Borine Lens Capsule in Guanidine-HCl and Dithiothreitol" J.Biochemistry. 119. 167-172 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] M.Iwata,Y.Imamura,T.Sasaki & T.Hayashi: "Evidence for a short form of α1(IV)as a major polypeptide in bovine lens capsule" J.Biochemistry. 117. 1298-1304 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 羽関典子、林利彦: "肝疾患における血中細胞外マトリックス成分測定の意義" 検査と技術. 23. 579-586 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] K.Hirata,K.Shikata,H.Makino,T.Hayashi & Z.Ota: "Immunohistologic Localization of Basement-associated Collage in Normal and Diseased Renal Tissues" J.Pathology. 177. 407-413 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Amano,Ohta,Fujiwara,Miyake,Fujii,Yoshida,Matsubara,Masuda,Hayashi: "Improvement of the sandwich ELISA for the determination of basement membrane collagen complex in sera of patients with chronic liver diseases by utilizing the chaotropic ion,NaSCN" Int.Hepatology Commun.4. 1-8 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 小出輝、林利彦 他: "細胞外マトリックスの基礎と臨床" 愛智出版(未確定), (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 今村保忠、林利彦: "コラーゲン" 羊土社「細胞接着と細胞間コミュニケーション」(矢原・宮坂編)(未確定), (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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