研究課題/領域番号 |
07241219
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
奥山 健二 東京農工大学, 工学部, 教授 (30038020)
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研究分担者 |
野口 恵一 東京農工大学, 工学部, 助手 (00251588)
神鳥 成弘 東京農工大学, 工学部, 講師 (00262246)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 層状構造 / 複合体結晶 / ホスト・ゲスト化学 / 結晶構造解析 / 分子認識 / 分子間相互作用 |
研究概要 |
界面活性剤であるdodecyltrimethylammonium chloride(DTAC)をホストにして、ゲストであるカテコール、ハイドロキノン、p-ヨードフェノール、p-フェニルフェノールとの複合体結晶の作成に成功し、これら単結晶構造解析を行った。これら4つの複合体結晶の構造を比較してみると、前の2つと後ろの2つがそれぞれ同様のパッキング形態をとっている事がわかった。即ち、前二者はホスト分子のみで形成する層状入れ子構造において、互いに逆向きで入れ子になったホスト分子間を引き離して入れ子を浅くし、その隙間にゲスト分子が入ったホスト分子依存型の構造をとっていた。この構造の場合、ホストのアルキル鎖平面とゲストの芳香環面は互いに平行になっている。一方、後者ではホスト分子が層状構造を取る点では同様であるが、ゲスト分子間の相互作用が非常に強く、ゲスト結晶中と同様の相互作用を複合体結晶中でも保持していることが明らかになった。このタイプの複合体を、ゲスト分子依存型の構造と命名した。DTA測定においても、ゲスト分子依存型の構造を取る複合体では、ゲスト単独の結晶における熱挙動と極めて類似した挙動を示し、熱分析からもこの分類を支持する結果を得た。 以上の研究成果は論文としてまとめるとともに、2回の国際学会(ICCOS XII及びAsCA'95)で発表してきた。
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