研究課題/領域番号 |
07241257
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
長崎 幸夫 東京理科大学, 基礎工学部, 講師 (90198309)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1995年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | ポリサイラミン / ポリマーブラシ / ゼータ電位 / ぬれ / 下部臨界共溶温度 / ゴム弾性転移 / ヘテロテレケリックオリゴマー / プロトン化 |
研究概要 |
自然界に存在しない超構造の創成は現在までに知られている材料一つ一つの機能の付加的組合せだけでなく、その相乗効果を発揮させるためには構造材料自身の高い機能性が要求される。本研究では申請者らが見出してきたポリサイラミン化合物をその構造材料として新しい分子系超構造創出を目的とした。ポリサイラミンはジアミンと有機シリル基を交互に有するヘテロテレケリックオリゴマーであり、i)ジアミン特有の2段階プロトン化するため、プロトン化率0.5の点で相分離する。ii)親水・疎水基が交互に位置する主鎖構造を有するため、温度上昇に伴う脱プロトン化によりシャープな相転移を引き起こす(下限臨界共溶温度)。iii)有機ケイ素は水中でルイス酸性を示すので、ポリサイラミンは特異的アニオン親和性を有する。iv)プロトン化およびアニオン配位によりポリサイラミンは水中でリジッドで広がったコンホメーションをとり、脱プロトン化に伴い脱アニオンを併発し、ゴム弾性転移を起こす。v)ポリサイラミンは定量的に片末端にビニル基他末端にアミノを有するヘテロテレケリック構造を有する。本研究ではポリサイラミンの構造的特徴を利用し、超構造表面構築(表面硬度を分子レベルで調節、ポリマー末端を並べる)のを構築し、その信号応答特性に関して追究し、新しい信号応答性ポリマーブラシの創成に成功した。
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