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自己再帰構造論に基づく計算生命系の構築

研究課題

研究課題/領域番号 07243203
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

田中 博  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (60155158)

研究分担者 津本 周作  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (10251555)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1995年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワード人工生命 / 計算生命系 / 自己再帰構造論 / 抽象書き換えシステム
研究概要

生物の時間的構造の中でも最も特徴的なものの1つはサイクルであり、生物の進化の家庭において大きな役割を果たしてきた。例えば細胞質のレベルにおいては多種多様な有機物のサイクルが関係しており、TCAサイクルのエネルギー生産などは生命の維持には不可欠である。また細胞レベルにおいても細胞周期が細胞分裂の時間的変化として認められ、休止期(G)、DNAの合成期(S)、分裂期(M)に細胞質の構造が異なる事が知られている。
このようなサイクルは上記のミクロレベルのみでなく、多細胞生物のライフサイクルといった生殖、成長の過程にも認められ、生物のあらゆる階層において普遍的な構造であると考えられる。
本年度、我々はこのような時間的なループ構造であるサイクルの出現する過程を明らかにするため、抽象書き換え系に基づいた計算モデルAbstract Rewriting System on Multisets(ARMS)を構築した。
抽象書き換え系とは、規則に基づき書き換えを行う抽象計算モデルである。例えば、かけ算九九の表を書き換え規則とみなせば、かけ算は書き換え計算とみなせる。これ以外にも書き換えにより計算を行っているものは数多く存在する。抽象書き換え系の研究ではこれら書き換え計算の共通点を捜しも求め、書き換えに基づく計算の性質について研究を行っている。
ARMSのシミュレートの結果、簡単な系においても複雑なサイクルの構造が出現することを確認した。特に入力や規則適用順を変化させると、サイクルの倍周期や融合等の多様化が生じることを発見した。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 鈴木泰博: "Computational Study on Cyclic Structure using Abstract Rewriting Sysyem on Multisets" Proceedings of International Symposium on Artificial Life and Robotics. 1. 38-41 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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