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魚群u動における創発的現象の解明

研究課題

研究課題/領域番号 07243210
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

三宮 信夫  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (60026044)

研究分担者 中峯 浩  京都教育大学, 教育学部, 講師 (70217826)
飯間 等  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助手 (70273547)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1995年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード魚群行動 / モデリング / シミュレーション / 非線形システム / ゲームの理論 / リミットサイクル
研究概要

1.水槽実験データの取得および解析
小型淡水魚を用いた水槽実験を行い、魚群の各個体の位置に関する時系列データを取得した。また、このデータを処理して種々の統計量を算出した。その結果は、本研究で創案するモデルの正当性を確認するためにシミュレーション結果と比較され、両者は類似の傾向を示すことが確認された。
2.魚群行動の数学モデルの作成
魚群行動を記述する数学モデルは、多変数の非線形微分方程式なので、一般に理論解析は困難である。しかし、シミュレーションによれば複雑な不連続現象を示すので、それを追求するために2尾または3尾の魚の行動を表す数学モデルを作成した。また、2尾の場合の柔軟な行動を表すために、ゲームの理論に基づく数学モデルを提案した。さらに、魚群は周囲の環境に応じてその群れの構造を適応的に変化させており、そおようなモデルを、遺伝アルゴリズム、ニューラルネットワーク、学習則などを利用して表すことを検討したが、本年度の成果としてまとめるに至らず次年度に継続して考察することとした。
シミュレーションによる創発現象の解明
上に得られた2尾または3尾の行動モデルを用いてシミュレーションを行ったところ、魚郡が無限平面を遊泳するとき個体間の相互作用により複雑な行動軌跡を創発することを見出した。そこで、特に3尾の群れの行動モデルを解析し、あつモデルパラメータが微小に変化することにより状態空間におけるリミットサイクルが発生または消滅することがわかった。その結果、魚群の行動軌跡は、円軌道から平面を塗りつぶす花模様を描くことがわかった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 三宮信夫: "2尾の魚の行動を表わす数学モデル" 計測自動制御学会論文集. 31. 1227-1235 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 内藤響: "ゲームの理論を利用した2尾の魚群行動シミュレーション" システム情報関連合同シンポジウム講演論文集. 179-186 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] M.A.Doustari: "A simulation study on schooling behavior of fish in a water tank" Int. J. Systems Science. 26. 2295-2308 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 三宮信夫: "3尾からなる魚群の行動モデル" 計測自動制御学会論文集. 32. (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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