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生物の群行動に学んだ自律分散型ロボットの知的行動生成

研究課題

研究課題/領域番号 07245208
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京工業大学

研究代表者

伊能 教夫  東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教授 (70126308)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1995年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワード自律分散型ロボット / 群ロボット / コンピュータシミュレーション / 知的行動生成 / 情報処理機能 / 分散処理システム
研究概要

アフリカに棲息するアリの仲間(African weaver ants)には、互いの身体を結合して鎖状になり、ギャップのある場所に到達したり、一匹では運べない物体を協調的に運搬する習性を持つ種がいる。これは、同じ機能を有する個体が群としての知的行動を行っている好例と言える。本研究では、このような群行動をロボット工学的観点から考察を行った。すなわち、同一の機能を持つセルロボットが協調的に行動することによって、一つの構造体を形作り、全体として秩序ある群行動を生成する自律分散型ロボットについて考察した。
本年度は、セルロボットが移動・結合・分離の動作を行うことによって、力学環境に対して適応的に構造物を構築・改変するためには、セルロボットにどのような機能を与えればよいかについて検討を行った。まず、構造体を変化させる時に重要なことは、構造自体を崩壊させないようにセルロボットが行動することである。そこで、構造を構築しているセルロボット群では、セルロボット1個が選択されて行動するアルゴリズムを提案した。さらに、他のセルロボットが落下することを回避しながらセルロボットが分散的な情報処理で最短経路を探索可能なアルゴリズムを提案した。
提案したアルゴリズムの妥当性を調べるために、コンピュータシミュレーションを行った。シミュレーション問題として、車輛のような移動荷重が橋のない対岸へ渡るために、セルロボットが橋状の構造物を自動的に構築し、移動荷重が対岸へ渡り終わった後、再び元の場所へ戻る群行動を生成することとした。シミュレーションを行いながら、これを実現するためのセルロボットの情報処理機能について詳しく考察した。その結果、セルロボットに同一の分散的な情報処理機能を与えることによって、このような知的行動生成が実現可能であることを示した。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 伊能,下平,宇治橋: "力学構造物を構築・改変する自律分散型ロボットの考察" 第13回ロボット学会 学術講演会論文集. 1181-1182 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 伊能,小川,宇治橋: "生物の群行動に学んだ自律分散型ロボットの知的行動生成-セルロボットに必要な情報処理機能-" 第1回重点領域研究「知能ロボット」シンポジウム予稿集. 175-178 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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