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空間光変調器による電子から光への波面変換

研究課題

研究課題/領域番号 07246223
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関静岡大学

研究代表者

来 関明  静岡大学, 工学部, 助教授 (20262793)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1995年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワード電子線ホログラフィ / 空間光変調器 / 電磁場の可視化 / 光情報処理システム
研究概要

空間光変調器を用いた電子線ホログラフィーの技術により、電子の波面を光の波面に変換し、電子の位相を実時間により計測する手法を開発した。ここでは、空間光変調器(SLM)による記録と再生が、電子線位相計測の高速化を実現する鍵となっている。このシステムを検証する基礎実験として、液晶空間光変調器(LC-SLM)の空間分解能、時間応答特性などのデータを測定し、電子線ホログラムの再生システムに利用した。実験では、書き込み光に直線キャリアの干渉縞を用い、空間周波数による回折効率の変化を測った。1KHzの駆動速度において、1ミリメートル80ラインペアの空間分解能が得られることが分かった。そのときの回折効率は約5パーセントであった。このLC-SLMを用いて、電子線ホログラムの再生実験を行った。液晶空間光変調素子を電子線ホログラムの再生に応用したことにより、従来の電子線バイプリズムを用いた波面分割によるホログラムの再生はもちろん、インコヒーレント・ホログラフィーによるホログラムも実時間で再生し、光の波面に変換して可視化することができた。この研究により電子線ホログラフィの得意分野である微小領域における電磁的な観察・計測を実時間化することができ、磁気記録、超伝導材料、マイクロディバイスの開発などの研究への利用が可能となった。SLMの感度向上、レーザ光学系の小型化の問題は残っているが、空間光変調器の進歩により、応答性、解像度ともに向上することは間違いない。特に、有機非線形光学材料によるSLMの開発に期待したい。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 来関明: "Real‐time electron holography using optically addressed spatial light modulator" 有機非線形光学材料による光波マニピュレーション研究会. 1. 17-202 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 来関明: "空間光変調器による電子から光への波面変換" Polyfile. 3月号. (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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