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有機非線形光学材料としての光学活性ヘテロヘリセン

研究課題

研究課題/領域番号 07246225
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

田中 和彦  京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (00025446)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード二環性アミノアルコール / [7]ヘテロヘリセン / 光環化反応 / (P)-ヘリセン / (M)-ヘリセン / リパーゼ / 鏡像体過剰率 / 光学分割
研究概要

1.エンド体の二環性アミノアルコールを不斉源に用いて,チオフェン環とベンゼン環を持つ1,2-ジアリールエチレンを良好な収率で合成することができた。高圧水銀灯を用いて,このオレフィンを光環化させたところ,4個のチオフェン環と3個のベンゼン環をもつ[7]ヘテロヘリセンのジアステレオマ-を77%の収率で得ることができた。ジアステレオマ-はシリカゲルクロマトグラフィーで容易に分離できるため,それぞれ分離精製したジアステレオマ-から不斉源の除去と官能基変換を行ない,両端に水酸基を持つ(P)-体,(M)-体の[7]チアヘテロヘリセンを96%の光学純度で合成することに世界で初めて成功した。
2.ラセミ体の(ビスヒドロシキメチル)[7]チアヘテロヘリセンを合成し,リパーゼ(シュードモナスセパシア)を用いてビニルアセテートのトランスエステル化反応を行なったところ,(P)-体の(ビスヒドロシキメチル)[7]チアヘテロヘリセンが光学純度98%で得られることを見い出した。また,リパーゼとしてカンジダアンタークチカを用いると,(M)-体のヘリセンが92%の光学純度で得られた。以上のように,酵素を使い分けることによりヘリセンジオールの両方のエナンチオマーを得ることに世界で初めて成功した。
この手法により,二つの官能基を有する光学活性ヘリセンを高純度で,しかも多量にすることが可能となり,光学活性ヘリセンを用いた機能化学や不斉反応の研究が大いに期待される。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kazuhiko Tanaka: "Convergent Synthesis of Optically Active Bifunctionalized [7] Thiaheterohelicene" Tetrahedron Letters. 36. 915-918 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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