研究課題/領域番号 |
07247103
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
谷森 達 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (10179856)
|
研究分担者 |
森 正樹 東京大学, 宇宙線研究所, 助教授 (80210136)
松原 豊 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (80202323)
木舟 正 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (40011621)
鈴木 州 神戸大学, 理学部, 助手 (20243298)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
266,000千円 (直接経費: 266,000千円)
1998年度: 55,700千円 (直接経費: 55,700千円)
1997年度: 69,100千円 (直接経費: 69,100千円)
1996年度: 75,000千円 (直接経費: 75,000千円)
1995年度: 66,200千円 (直接経費: 66,200千円)
|
キーワード | チェレンコフ望遠鏡 / 高エネルギーガンマ線天文学 / 超新星残骸 / 宇宙線起源 / 衝撃波加速 / パルサー / 活動銀河核 / 空気チェレンコフ光 / 宇宙ガンマ線 / 中性子星 / 宇宙線 |
研究概要 |
最終年度にあたる今年度は以下の望遠鏡各部の調製を国内で行い12月オーストラリアに移送し99年1月に現地紐み上げを行った、また3.8m望遠鏡による観測データ解析を今年も続け以下のような成果を得た。 [1]7mチェレンコフ望遠鏡は98年度までに望遠鏡各部の製作は終了している。今年度は、6月に三菱工場において、経緯儀台の動作確認とコントロール調製用ソフトの試験を行い、望遠鏡の姿勢制御が予定の精度で行えることを確認した。 7月から10月にかけ、反射面を構成する小型球面鏡の改良を行い最終的に0.1度以下の集差で光を集光出来る鏡の製作に成功し、当初の目標を十分満たすものが出来た。さらに11月、小型球面鏡の反射面への取り付け調製作業を行う。この作業は大型鏡の性能を決定する重要な作業である。この調製により大型鏡全体での0.1度程度での集光を達成できるよう調製を行った。同時に現地でのより精度を上げる為の調製を行うために取り付けた小型鏡の位置調製用モータの制御試験を行い十分な精度で現地で調製を行えることが判明した。 今年度は、ケーブルを一式そろれまず、すべてのPMTおよびアンプBOXのゲイン調製を行い仕様を満たしていることを確認した。さらに、全読みだし回路を組み上げオンラインの調製、オンラインソフトの開発を行った。特にTDCを用いたADCシステムの校正用パラメータを求めた。 望遠鏡の各部の調製を終え12月にオーストラリアに輸送し、99年1月にウーメラで組み上げ作業を行い2月初旬に組み上げ完了動作試験を行い正常に動作することを確認。3月までにカメラおよび電子回路を組み上げ3月に最初の調製を兼ねた観測を行う。 [2]オーストラリアでの観測の成果として我々の装置の特徴である各PMTの時間情報を使い、1台の望遠鏡では従来不可能な3次元的なシャワーの到来方向決定に成功し、これを超新星残骸SN1006から検出されたTeVγ線に使いその精度を改良し、1TeVから20TeVにおける微分スペクトルの検出に成功した。このデータと他波長のデータをもとに、加速されている粒子が電子であることが判明しさらには、加速機構を解明する為に重要な磁場、拡散計数、最高加速エネルギーなど多くの情報を得ることに成功した。これはいままで全く謎であった衝撃波加速の機構を初めて観測した大きな成果である。さらに98年度はSN1006と似たRXJ1713の観測を行い現在解析中である。これら超新星残骸の研究により宙線加速の謎を明らかにして行くことが出来る。
|