• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

神経回路におけるカオス的遍歴による時間コーディングの研究

研究課題

研究課題/領域番号 07252203
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関北海道大学

研究代表者

津田 一郎  北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10207384)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードカオス的遍歴 / 時間コード / 神経回路 / 相互情報量 / フラクタルアトラクター
研究概要

神経回路網における情報の時間表現の研究が近年注目を集めている。まず、単一ニューロンがコインシデンスディテクターであるとするパルスコードのレベルがあるが、単一ニューロンが時間コードをおこなっているかレートコードをおこなっているかによらず、ニューラルネットのレベルでのダイナミックスが情報を表現することが考えられる。本研究は、神経回路の示すカオス的遍歴がどのような時間コードをおこなっているかを明らかにすることを目的にし、以下の結果を得た。
カオス的遍歴過程での相互情報量は時間に対して指数関数的に減少する。これは各ビットで情報が分散してうけもたれていることを意味する。さらに、これからネットワークの高い発火状態から低い発火状態までの間に情報は分散していることがわかる。このようにして、各記憶の項目間に関係が生じ、その関係がダイナミックに変動していくのである。
さらに、このような挙動はもともと安定なニューロンのネットワーク内でおこることであるので、縮小写像をカオスで駆動する状況を生み出す。そこで、縮小写像を構成するニューラルネットにカオスニューロンを結合させ、カオスによって駆動された定常ネットワークのモデルの挙動を調べることが、カオス的遍歴による情報の時間表現を研究する上で重要になる。このようなモデルにおいて、フラクタルアトラクターを得た。この情報論的特性として、フラクタル構造の中に外部情報を局在化させることができ、学習と想起を同時におこないうる機構をみいだした。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] O. E. Rossler, I. Tsuda: "Nowhere-differentiabb attractors" Int. J. of Intelligent Systems. 10. 15-23 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] I. Tsuda: "The Form of chaos in Noisy Brain Can Manifest Function" Behavioral and Brain Sciences. (印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] I. Tsuda: "A New Type of self-organization Associated with Chaotic Dynamics in Neural Networks" Int. J. of Neural Systems. (印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi