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連合記憶に関わる海馬・新皮質内の動的神経回路

研究課題

研究課題/領域番号 07252210
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

桜井 芳雄  富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (60153962)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1995年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード記憶 / ニューロン / 回路 / 海馬 / ラット
研究概要

刺激間連合の観点に基づき記憶情報処理の種類を整理し,同時的連合を要する記憶と要しない記憶,それぞれに対応した記憶課題として,特定の音と光の同時提示による複合刺激を選ぶ視覚-聴覚configural弁別課題,音刺激のみによる聴覚単純弁別課題,光刺激のみによる視覚単純弁別課題,を設定した。これら3種の記憶課題を同一ラットに遂行させ,その際の聴覚皮質と海馬領域の複数ニューロン活動を記録した。各記憶課題において,弁別刺激間で有意にdifferentialな応答があった場合,そのニューロンはその記憶情報処理に関わっていると判定した。その結果,それらのうちいずれか1つの記憶課題,つまり1つの記憶情報処理のみに関わるニューロン,2つの記憶情報処理に重複して関わるニューロン,3つ全ての記憶情報処理に重複して関わるニューロン,それぞれが,海馬体においても側頭皮質においても,20数%ずつのほぼ等しい割合で見つかった。これは,記憶情報処理においては,single neuron codingではなく,ニューロン間の重複を持つcell assemblyによるpopulation codingが行われている可能性を示唆している。そこで,各記憶課題遂行中に同時記録した複数ニューロン活動間の相互相関解析を行い,それらの機能的シナプス結合についても検討した。その結果,ある記憶課題に関わっているニューロンの間には,その課題を行っている時のみ,機能的シナプス結合が働いており,その活動が互いに相関していることがわかった。つまり,記憶情報処理(記憶課題)の種類は,個々のニューロンによってコードされるのではなく,複数ニューロンが機能的につながったcell assemblyによってはコードされることがわかった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Sakurai,Y.: "Hippocampus in multiple memory processing." Excerpta Medica International Congress 1108. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Sakurai,Y.: "Hippocampal and neocortical neurons involved in simple and ...." The hippocampus: functions and clinical relevance. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Sakurai,Y.: "Hippocampal and neocortical cell assemblies encode memory...." Journal of Neuroscience. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 桜井芳雄: "神経情報を表現するニューロン集団 - 同期活動をみる" 科学. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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