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原核生物における新たな熱ショック応答機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 07253202
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

吉川 博文  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教授 (50175676)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード枯草菌 / 細胞分化 / HSP / 熱ショック応答
研究概要

1 細胞は一般的に熱ショックを与えると、熱ショックタンパク質(HSP)の増加などによる細胞を守る機構が働き、通常の生育非許容温度における生存率を高める。この熱ショックの効果が、枯草菌の胞子形成開始期に一時的にみられなくなる。この同じ時期に、groE遺伝子の発現は急激に増幅されるという一見矛盾した結果が得られた。一方groE遺伝子を強制発現させると胞子形成能を失うことから、GroEの機能と細胞分化は密接に関連していると考えられる。
2 枯草菌の熱ショック応答は胞子形成期に入っても起こるが、groE遺伝子の発現を指標にした実験では、この反応には栄養増殖期とは異なり、胞子形成期特異的なシグマ因子σ^Hが必要であることを見い出した。groE遺伝子自身の発現にはσ^Hは関与しておらず、胞子形成初期過程の進行の結果、groE遺伝子発現の増幅が起こると考えられる。
3 枯草菌のgroE、dnaKオペロンのプロモーターには、原核生物に広く保存されているInverted Repeat(IR)構造があるが、この構造が熱ショック応答に果たす役割をin vitro転写実験で調べた。その結果、IR構造によって常温での転写が抑制されており、高温にすると解除されることがわかった。このことは、トランス因子の関与を考慮しなくても、熱ショック応答の機構を部分的に説明できることを示唆している。一方、IR構造に結合するトランス因子の精製を試み、特異的に結合する画分の同定にまで至った。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Asai et al.: "Expression of kinA and Accumulation of σ^H at the onset of sporulation in Bacillus subtilis" Journal of Bacteriology. 177. 6679-6683 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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