研究課題/領域番号 |
07253212
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
後藤 由季子 京都大学, ウイルス研究所, 助手 (70252525)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1995年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | ストレス刺激 / JNK / SAPK / SEKI / XMEK2 / MEKK / キナーゼカスケード |
研究概要 |
1)JNK/SAPKを活性化するキナーゼの候補として、MAPKKホモログのXMEK2(Xenopus由来)があったので、XMEK2を大腸菌に発現、精製し、JNK/SAPKを基質にするかを検討した。XMEK2は、JNK/SAPKを効率良くリン酸化し、活性化した。一方、XMEK2は、MAPKを全く基質にしなかった。 2)MAPKKキナーゼのひとつMEKKが、XMEK2を活性化できることを見い出した。従って、少なくともin vitroでは、MEKK-XMEK2-JNK/SAPKというカスケードが動くことが示された。 3)高張刺激した細胞の抽出液からJNK/SAPK活性化活性の精製を試みた。Q-sepharoseカラムにおいて、未吸着画分にほとんどの活性が溶出し、吸着画分に少量の活性が溶出した。ブロッティングの結果から、吸着画分の活性がSEK1に対応していることが明らかになった。従って、高張刺激によって活性化する、主なJNK/SAPK活性化因子は、未知のキナーゼであることが示唆された。現在このキナーゼを精製中である。 4) JNK/SAPKの活性化がRasに依存しているか否かを、dominant negative Rasを用いて検討した。高張刺激、熱ショック、亜ヒ素酸(化学的ストレス)によるJNK/SAPKの活性化はRasに依存していなかったが、タンパク質合成阻害剤によるJNK/SAPKの活性化は、Rasに依存していた。 5) UV刺激により、JNK/SAPKの一部が核移行することを見い出した。
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