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哺乳類細胞のDNA修復機構と細胞周期制御の連関

研究課題

研究課題/領域番号 07254214
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

益谷 央豪  大阪大学, 細胞生体工学センター, 助手 (40241252)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードヌクレオチド除去修復 / 細胞周期 / 色素性乾皮症 / XPC / HHR23B
研究概要

DNA上に損傷が生じると細胞は、G1期やG2期で細胞周期を停止し、損傷の修復が完了するまでS期やM期へは進行しない。このことは、DNA修復と細胞周期制御をつなぐ連関機構が存在することを意味し、これを明らかにすることは重要な意義を有する。本申請者らは、クロマチン構造をとったDNAを鋳型とした無細胞DNA修復系を用いて、すでに、XPC蛋白質及びHHR23Bという新しい修復因子の複合体を同定している。これらの蛋白質は、XPCは、非常に多くのりん酸化を受けうる部位を持つこと、またHHR23Bは、そのN末領域にユビキチンと高い相同性を持つ領域があるから、細胞周期とDNA修復を結ぶ接点の一つになりうると考えられる。本年度は、これらの組み換え蛋白質を作成して解析を行った。
バキュロウイルス系を用いて作成した、XPC蛋白質は、強くDNAに結合するというXPC-HHR23B複合体のもつ性質を単独で示した。また、無細胞ヌクレオチド除去修復系において、XP-C群細胞抽出液の修復欠損を相補した。しかし、XP-C群細胞抽出液中に存在する過剰のHHR23Bを除去した修復系においては、XPC蛋白質単独では、弱い相補活性しか見られず、組み換えHHR23Bの添加により修復活性は、著しく促進されたことから、両者が共存することが除去修復に重要であると考えられる。HHR23Bについては、さらに、欠失変異体を作成して解析を進めており、現在までに、N末部分のユビキチン相同領域が、無細胞修復系では、必要でないことを明かにしている。
さらに、抗体を用いた解析から、XPC-HHR23Bは、核に局在することを示した。現在、さらに、細胞周期やDNA損傷による局在の変化及び修飾の変化について解析を進めめてる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Matsumoto, K. et al.: "Stimulation of DNA synthesis by mouse DNA nelicase B in a DNA replication system containing eukarryotic rcplication origin" Biochemistry. 34. 7913-7922 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Matsuda, T. et al.: "DNA repair protein XPA binds rcplication proteim A (RPA)." Journal of Biological Chemistng. 270. 4152-4157 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Kamiya, H. et al.: "8-hydrcxyadenine (7,8-dihydro-8-oxcadenine)induces misincorporation in in vitro DNA synthesis and mutations in NIH 3T3 alls." Nucleic Acids Research. 23. 2893-2899 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Kamiya, H. et al.: "Comparison of incorporation and extension of nuclcotides in vitro eppositc 8-hydroxygumine (7,8-dihydro-8-oxoguanine)in hot spots of the c-Ha-ras gene." Japanese Journal of Cancer Research. 86. 270-276 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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