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T細胞亜集団による免疫制御の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 07257206
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

成内 秀雄  東京大学, 医科学研究所, 教授 (10012741)

研究分担者 加藤 琢磨  東京大学, 医科学研究所, 助手 (60224515)
善本 隆之  東京大学, 医科学研究所, 助手 (80202406)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1995年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
キーワードIL-12産生 / CD40-CD40L / Th1 / Th2 / IL-10 / B7分子
研究概要

Tヘルパー細胞(Th)の亜集団Th1、Th2のバランスを決める重要な因子と考えられるIL-12の産生と、Th1細胞に対する作用機序、特に抗原提示細胞上にあるB7分子との共同作用にいて研究した。IL-12は抗原提示細胞とTh1細胞とを抗原存在下に培養したときに産生されることは以前の我々の実験から分かっている。この培養系に抗CD40Lを存在させたところ、IL-12の産生とIL-12p40mRNA発現が抑制された。IL-12産生とIL-12p40mRNA発現はCD40Lノックアウトマウス由来Th1細胞を用いた場合には見られず、CD40L分子を発現した昆虫細胞膜分画で刺激した抗原提示細胞には見られ、且つ、この反応は抗CD40Lで阻害されることから、活性化T細胞上に発現されるCD40Lと抗原提示細胞上のCD40の反応によって抗原提示細胞からIL-12が産生されることが分かった。抗IL-12を用いた細胞内染色法と細胞表面蛍光抗体法との組み合わせによって、実際にIL-12p40を発現しIL-12を産生している細胞はMac-1^+大食細胞が主であることも明らかになった。T細胞としてTh2を用いると、活性化によってTh2もCD40Lを発現するにも拘わらず、IL-12の産生は起こらないことも分かった。Th2を用いた時に見られるこの現象はTh2が活性化によって産生するIL-10によってIL-12p40mRNA発現の抑制が起こることが原因であることが分かった。IL-12の産生機序をさらに研究するために、IL-12p40,p35の遺伝子構造を明らかにし、p40の5'上流領域のDNA構造を決めた。さらに、クロムフェニコールアセチールトランスフェラーゼアッセイを行い、5'上流領域の内、NF-kB結合が最も重要で、上述のCD40-CD40L反応においても、LPS刺激によるIL-12産生においてもNF-kBが核内因子として働いていることが分かった。さらに、細胞表面分子でT細胞活性化に重要な副刺激を送るB7分子とIL-12の関係を研究した結果、B7分子とIL-12とはTh1細胞、および、脾由来T細胞の活性化において相乗作用を示す副刺激分子であることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Tatsuaki morokata: "Mechansim of enhanced antigen presentation by B cells activated with anti-u plus interferon gamma:role of B7-2 in the activatior..." European Journal of Immunology. 25. 1992-1998 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Takehiko Kokuho: "Role of newly synthesized MHC clss II melocules in antigen-specific antigen presentation by B cells" Immunobiology. 193. 42-58 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Toshiki Tamura: "Early activation siganl transduciton pathways of Th1 and Th2 cell clones stimualted with anti-CD3" Journal of Immunology. 155. 4692-4701 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Osamu Igarashi: "B7-1 synergizes with interleukin-12 in interleukin 2 receptor alpha expression by mouse T helper 1 clones" European Journal of Immunology. (in press).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Ayako・Hino: "Negative feed back mechansim suppresses interleukin 12 production by antigen presenting cells interacting with T helper 2 cells" European Journal of Immunology. (in press).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Takayuki Yoshimoto: "Molecular cloning and characterization of murine interleukin 12 genes" Journal of Immunology. (in press).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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