研究課題/領域番号 |
07257209
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
工藤 明 東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (70178002)
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研究分担者 |
高橋 勝宣 国立精神神経研究所, 厚生技官 (40183850)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1995年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | ストローマ / B細胞分化 / 細胞接着 / カドヘリン / CD9 |
研究概要 |
骨髄中で未分化なB細胞が文化成熟して行くのに、ストローマ細胞のサポートが必要であるが、この分子メカニズムはよく分かっていない。我々はこのサポートに関与する分子としてマウスCD9とOB-カドヘリンをクローニングし、その機能について検討した。マウスCD9は従来マウスプレB細胞に発現していると報告されていたが、我々は新たにストローマ細胞と未熟B細胞に発現しているのを見出した。遺伝子の細胞への導入でCD9が接着に関与していることが分かり、ストローマとプレB/未熟B細胞間の接着に重要な機能を果たしていることが考えられる。 OB-カドヘリンはストローマに発現する特異的なカドヘリンとしてクローニングされたものであるが、ヒトOB-カドヘリンには膜貫通部に変異のある別の変異OB-カドヘリンが存在し、この変異体は骨肉腫に優先的に存在する。マウスL細胞への遺伝子導入の結果、この変異体は細胞接着能がなく、癌転移に機能していることが考えられる。 更にストローマ細胞株をBMP-2で処理することにより骨芽細胞に分化誘導でき、ストローマは骨芽細胞の前駆体であることが証明された。また新しくクローニングされたBMPファミリーの1つ、GDF5はその精製蛋白を筋肉内に投与することにより、筋肉中に骨形成を誘導した。
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