研究課題/領域番号 |
07257217
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
藤原 広美 大阪大学, 医学部, 助教授 (70116094)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1995年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 抗原提示細胞 / costimulation / interleukin-12 / CD28分子 / B7分子群 / interferon-2 |
研究概要 |
本年度の解析によりT-APC interactionにおいてはCD28-B7 costimulatory経路とは別に、APC由来のIL-12がT細胞に活性化シグナルを導入しうることが明らかとなった。(1)Ag/APCでの刺激培養中にCD28-B7 costimulatory経路を阻止するreagentを添加しても増殖性が全く影響されないいくつかのTh1クローンが見い出された。(2)これらTh1クローンとAg/APCの培養中に抗IL-2mAbを添加しても増殖が全く影響されず、これらTh1クローンはIL-2非依存性の増殖を示すことがわかった。(3)この培養上清中にIL-2は全く検出されず、一方強いIL-12産生が認められた。(4)抗IL-12mAbによりこれらTh1クローンの増殖はほぼ完全に阻止され、IL-12依存性の増殖機構が作動していることが明かとなった。(5)更に増殖に伴い著明なレベルのIFN-γ産生が誘導されることが確認された。このようにCD28-B7が作動せずとも、IL-12によりT細胞増殖及びIFN-γ産生を含むT細胞活性化経路が作動することが示された 。(6)T-APC interactionにおけるIL-12産生はCD40-CD40 ligand(CD40L)の分子間相互作用を介することが認められた。即ち、T細胞レセプター(TCR)刺激後のT細胞はCD40Lを発現し、このCD40LによりAPC上に発現しているCD40が刺激されることにより、APCからIL-12が産生されることが証明された。
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