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昆虫の変態期にホルモンによって誘導される転写因子の制御ネットワークの解析

研究課題

研究課題/領域番号 07258225
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

上田 均  国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 助手 (60201349)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1995年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
キーワードショウジョウバエ / カイコ / 転写 / メディエーター / FTZ-F1 / 標的遺伝子
研究概要

エクダイソンパルスでFTZ-F1遺伝子が誘導されるのに必要な転写開始点付近の1.6kbの領域のシス-エレメント内に塩基特異的に結合する2つの因子を同定し、その結合部位を決定した。これらの因子は、エクダイソンパルスに応じて変動することからFTZ-F1遺伝子の転写調節にかかわることが期待された。
FTZ-F1の標的遺伝子と考えられるEDG84遺伝子の様々な転写調節領域をLacZ遺伝子に結合させた融合遺伝子を持つtransgenic fly系統を作成し、レポーター遺伝子の発現パターンを解析した。その結果、-400bpまでを有すると内在性のEDG84遺伝子と同様に成虫原基由来の細胞で発現すること、-200bpまでを有すると腹部表皮細胞での発現がみられるようになること、-100bpまでを有すると成虫原基由来の細胞で発現が極端に低下することが明らかになった。以上のことから、-400bpと-200bpの間に腹部での発現を抑制する因子が作用すること、-200bpと-100bpの間に成虫原基由来の細胞での発現を上昇させる因子が作用すると考えられた。
FTZ-F1(BmFTZ-F1)によるfushi tarazu(ftz)遺伝子の転写活性化に必要なmediatorである。MBF1をクローン化し、塩基配列よりアミノ酸配列を予想した。その結果、MBF1は、humanからyeastまで存在することが明らかになり、その機能の重要性が示唆された。一方、クローン化したMBF2を用いて、基本転写因子との相互作用を調べたところ、MBF2は、TFIIAと相互作用することが明らかとなった。TFIIAを除いたHela転写系を用いて転写実験を行なったところ、転写の活性化はみられず、MBF2による転写の活性化にはTFIIAが必要であることが示された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] F.O.Li et al.: "Sequences of two cDNAs encoding silkworm homologues of Drosophila melanogater squid gene" Gene. 154. 295-296 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] A.Suzuki et al.eds.: "Molecular mechanisms of insect metaphorphosis and diapause" Industrial Publishing&Consulting,Inc., 325 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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