研究課題/領域番号 |
07258228
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 愛知県がんセンター |
研究代表者 |
廣瀬 富美子 愛知県がんセンター, 生物学部, 研究員 (60208882)
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研究分担者 |
山口 政光 愛知県がんセンター, 生物学部, 室長 (00182460)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1995年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | DNA複製 / DNAポリメラーゼα / PCNA / 転写因子 / DRE / DREF / ショウジョウバエ |
研究概要 |
本年度は、DREF遺伝子の発現調節部位の解析、DREFと相互作用する転写因子の検索に着手し、さらに、DREFの突然変異体の作成の準備を始め、以下の成果を得た。(1)DREF遺伝子のプロモーターには、4つのDRE配列が存在し、自己調節していることを証明したが、それらDRE配列の他にDREF遺伝子の発現に必須な正の制御配列を見い出した。(2)PCNA遺伝子のプロモーターに様々な変異を入れ、連結したlacZ遺伝子を個体に導入し作成したトランスジェニックフライ百数十系統を用いてDRE/DREFの発生過程における役割を個体のレベルで解析し、その結果、DRE/DREFは、生殖細胞を除く全発生過程で必須であることが明らかとなったが、同時に、幼虫期の発現にはURE(upstream regulatory element)が、生殖細胞においてはE2F結合配列がそれぞれ必要であることも見い出した。 また、これらの転写調節因子間の相互作用あるいは組み合わせによって、精緻にPCNA遺伝子を発現制御している可能性を示唆する結果も得た。(3)DREF遺伝子がbigbrain(bib)遺伝子の上流約10kbに位置することを見い出し、すでに、bibのP element insertional mutantを入手した。transposonが、100kb以内に高頻度に飛ぶ(local transposition)ことを利用して、DREF遺伝子の突然変異体を単離するための、遺伝学的、分子生物学的な準備を整えた。(4)zerknullt遺伝子産物は、DREF遺伝子のプロモーターを負に制御することを明らかにしているが、この負の制御には、-70〜+254内の配列が関与していることが解ったので、現在、具体的なzerknultの標的配列をしぼり込んでいる。
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