• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

GM3糖鎖を認識するT細胞抗原受容体遺伝子解析および妊娠における生理的意義の検討

研究課題

研究課題/領域番号 07259203
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関千葉大学

研究代表者

菅野 雅元  千葉大学, 医学部, 助教授 (40161393)

研究分担者 谷口 克  千葉大学, 医学部, 教授 (80110310)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1995年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードGM3ガングリオシド / T細胞 / 妊娠 / 抗原リセプター
研究概要

糖鎖に対するT細胞の認識に関しては、ペプチドの認識と異なりほとんど未解決であり、糖鎖認識T細胞の生理的意味も不明である。
これまで我々は、マウス・メラノーマ抗原として機能しているGM3ガングリオシドを認識するT細胞による糖鎖認識のメカニズムを解析してきた。GM3を認識する均一なT細胞抗原リセプター(Vα11Jα281)の遺伝子再構成が、母親の胎盤中で妊娠8日目から起こり、4-5日後に末梢でも同じ再構成が起きることがわかった。さらに妊娠後期(12日以降)に胎盤でのみGM3を認識するT細胞抗原リセプターのmRNAが特異的に増加していることが判明した。
以上のことから、GM3を認識するVα11Jα281/Vβ13という均一な抗原リセプターを持つT細胞が妊娠の継続にある役割を果たしている可能性が考えられた。そこで、この受容体に対する抗体を妊娠マウスに投与し、特異的なT細胞を消失させることによって、妊娠の継続に変化が現れるか否かを検討する個体レベルの実験を行った。この実験系は、マウスのごくわずかなウイルス感染によっても流産の率が変動する系であり、初期の実験結果は大きく変動した。しかし最近、ようやくクリーンなSPF条件下での実験が可能になった。このクリーンな条件下でも、正常マウスは流産率が10-20%であったが、抗Vα11抗体投与群は、ほぼ0%であった。一方、コントロール抗体投与群は、正常マウスと同様に、10-20%であった。このことは、GM3認識するT細胞が、胎盤中で妊娠状態の維持に対して負に作用していると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Makino,Y.: "Predominant expression of envariant Vα14^+TCR α-chain in NK1.1^+T cell populations." Int.Immunol.7. 1157-1161 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Adachi,Y.: "Positive selection of invariant Vα14^+T cells by non-major histocompatibility complex-encoded class I-like molecules expressed on bone marrow-derived cells." Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 92. 1200-1204 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi