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標的遺伝子組み換え法を用いたサイトカインの生理機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 07260204
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

岩倉 洋一郎  東京大学, 医科学研究所, 教授 (10089120)

研究分担者 田川 陽一  東京大学, 医科学研究所, 教務職員 (70262079)
浅野 雅秀  東京大学, 医科学研究所, 助手 (50251450)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1995年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
キーワード標的遺伝子組換え / 遺伝子欠損マウス / サイトカイン / インターロイキン-1 / インターフェロン / エンドトキシンショック / ConA肝炎
研究概要

1.インターロイキン-1(IL-1)遺伝子欠損マウスの作製とその解析
昨年度にIL-1β遺伝子欠損マウスを作製しており、今年度はIL-1α及びIL-1α/βダブル欠損マウスの作製に成功した。特にαとβ遺伝子は非常に近接して存在しているために、IL-1β遺伝子を欠損したES細胞を用いて更にIL-1α遺伝子を欠損させた後、ダブル欠損マウスを作製した。これで3種類のIL-1遺伝子欠損マウスが揃ったが、現在までのところ健康状態や生殖能力には異常は認められない。それぞれ単独にαまたはβを欠損したマウスにLPSを投与してエンドトキシンショックに対する抵抗性を調べたが、どちらのマウスも野生型と差が見られず、LPSに対する感受性はαとβがお互いに相補している可能性が示唆された。一方、テレビン油を投与して発熱を誘導する実験では、IL-1α欠損マウスとは正常マウス同様に発熱するのに対して、IL-1β欠損マウスは発熱しないことがわかり、初めてαとβに機能の違いがあることを明らかにした。現在IL-1受容体のアンタゴニスト遺伝子の欠損マウスの作製も進めており、ダブル欠損マウスも用いて、様々な炎症・免疫反応におけるIL-1の機能を明らかにしていく予定である。
2.インターフェロン-γ(IFN-γ)のConA肝炎における役割
マウスにConAを投与すると肝炎を誘発できることが知られており、ヒトのウイルス性肝炎のモデルとして使われている。IFN-γがこの肝炎の病態に及ぼす影響について、すでに作製したIFN-γ遺伝子欠損マウスを用いて検討した。IFN-γ欠損マウスにConAを投与したところ、肝炎の発症が抑制され、肝臓細胞のアポトーシスが抑制されていた。ConA投与後のIFN-γ欠損マウスの肝臓においてFasの発現誘導が抑えられていた。Fas遺伝子に突然変異を持つlprマウスにConAを投与したところ、同様に肝炎の発症が抑えられたことから、ConA誘導肝炎において、IFN-γがFasシステムの活性化を促進し、肝臓細胞のアポトーシスを誘導することが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yoichiro Iwakura: "Autoimmunity induction by human T-cell leukemia virus type 1 in transgenic mice that develop chronic inflammatory arthropathy resembling rheumatoid arthritis in humans." Journal of Immunology. 155. 1588-1598 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Ichiko Nishijima: "A human GN-CSF receptor expressed in transgenic mice stimulates proliferation and differentiation of hemopoietic progenitors to all lineages in response to human GM-CSF" Molecular Biology of the Cell. 6. 497-508 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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