研究課題/領域番号 |
07260205
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小林 一三 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (30126057)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 遺伝子ターゲッティング / 遺伝子治療 / 相同組換 / アデノウィルス / ランダムウォーク / 非相同組換え / パピローマ / recA |
研究概要 |
A.「相同相互作用による非相同組換え」の解析。A-1.マウスでの検出と構造解析。BPVベクターのコトランスフェクションで相同組換えを選択したときに検出される非相同組換え産物の構造解析を進め、BPV複製との関係を示唆する結果を得た。A-2.定量系の確立。「相同相互作用による非相同組換え」産物を特異的に定量できる実験系を作った。これは、大腸菌の優性の薬剤(ストレプトマイシン)感受性遺伝子を逆向きに二つ持つプラスミドを、マウス細胞に導入し、二つの遺伝子が共に失われたものを、大腸菌に導入して薬剤で選択するというものである。A-3.大腸菌での検出。大腸菌の核酸分解酵素欠損株で、ホモロジーの端での非相同組換えを検出した。これは、recA機能に依存していた。B.アデノウイルスペクターで導入した遺伝子による標的遺伝子組換えに伴う非相同組換え。ウシパピローマウイルスプラスミドを染色体外にもつ細胞にドナーの組換えアデノウイルスを感染させ、その間での相同組換えで再構成されたneo+遺伝子を含む細胞のクローンを選択する系で、アデノウイルス部分が組み込まれた産物の解析をシークエンスレベルで行い、非相同組換えを検出した。C.相同組換え効率のホモロジーの長さと程度への依存性の理論の一般化。「中間体の連結部分がホモロジーにそってDNAの塩基対をランダムウォークし、ときに相同組換え体などへとプロセスされる。ホモロジーの端へぶつかれば、ある確率で、中間体が破壊される。」という一般的な場合について、相同組換え体の完成頻度がホモロジーの長さにどう依存するかについて、検討した。得られる結果を、従来の遺伝子ターゲッティングなどのの実験結果と比較した。
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