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上皮細胞分化における細胞接着関連蛋白質の役割:ダブルノックアウトES細胞を用いた解析

研究課題

研究課題/領域番号 07260209
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

永渕 昭良  京都大学, 医学研究科, 講師 (80218023)

研究分担者 月田 早智子  京都大学, 医療技術短期大学部, 教授 (00188517)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1995年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード癌抑制遺伝子 / 増殖 / 分化 / 標的組換え / モエシン / Embryoid Body / 血球系の細胞分化 / 組換え酵素
研究概要

我々はこれまでの研究から細胞間接着に関係する多くの蛋白質が癌抑制遺伝子と相同性を示し、細胞の増殖や分化に関与している可能性を示してきた。当研究では、このことを検証するために標的組換えの方法を用いそれらの蛋白質の発現をなくしたES細胞を作成し、そのような細胞の解析から蛋白質の機能を明らかにする事を目標としている。本年度はモエシンのノックアウト細胞についてEmbryoid Bodyを用いた解析を進めた。前年度までにモエシン遺伝子の遺伝子破壊に成功していた。この遺伝子は性染色体上に乗っていることからモエシンを発現しない変異細胞ができたものと考えられる。この細胞の増殖能は本のES細胞とは区別できなかった。またEmbryoid Bodyも形成され、各胚葉の分化そのもには影響がないことが明かになった。しかし、Embryoid Bodyの成長に著しい遅れが見られることが分かり、何らかの形で正常な分化に関与していることが示唆された。さらにモエシンノックアウト細胞から得られるEmbryoid Bodyでは通常のEmbryoid Bodyではしばしば見られるblood islandの形成が全く見られなかった。血管内皮細胞と思われる細胞は観察されており、モエシンが血球系の細胞分化に機能している可能性が示唆された。これらの観察は1種類のノックアウト細胞においてなされたもので、現在複数のモエシンノックアウト細胞の樹立を進めている。さらにこれらのノックアウト細胞にモエシンを強制発現させることも試みている。
本年度のもう一つの目標として、組換え酵素とそれの認識配列を用いた系を導入し、一旦標的組換えを行った後、その時に用いた薬剤耐性の遺伝子を染色体から除去することがあった。この系については最近いろいろな技術革新がなされており、現在最新のデータを元に新しいターゲッティングベクターを作成中である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yonemura,S.et.al.: "Cell-to-cell adherens junction formation and actin filament organization:Similarities and difference between non-polarized fibroblasts and polarized epithelial cells." J.Cell Sci.108. 127-142 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Takeda,H.et.al.: "V-src kinase shifts the cadherin-based cell adhesion from the strong to the weak state and beta-catenin is not required for the shift." J.Cell Biol.131. 1839-1847 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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