研究課題/領域番号 |
07262213
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
安部 眞一 熊本大学, 理学部, 教授 (90109637)
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研究分担者 |
山本 卓 熊本大学, 理学部, 助手 (90244102)
高宗 和史 熊本大学, 理学部, 講師 (20206882)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1995年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 精子分化 / 減数分裂開始 / 精原細胞 / 第一精母細胞 / セルトリ細胞 / FSH / cDNA / activin A |
研究概要 |
(1)イモリactivin/inhibin βA subunit mRNAの精巣における発現:脊椎動物に共通なactivin/inhibin β subunitのoligo DNAプローブを作成し、reversetranscriptase-polymerase chain reaction (RT-PCR)によりβA subunitとβB subunit cDNAを単離した。これをプローブとして、精原細胞ステージ、精母細胞ステージ、丸い精細胞ステージから抽出したRNAを用いてノザンブロッティングを行ったところ、βB subunitはいずれのステージにおいても検出されず、βA subunit精原細胞ステージのみ約6KBのmRNAが検出された。次に、βA subunit mRNAを発現する細胞を同定するために、精巣を解離し精原細胞とセルトリ細胞を分離し、それぞれの細胞からRNAを抽出しRT-PCRを行ったところ、セルトリ細胞のみでβA subunit mRNAが検出された。イモリactivin/inhibin βA subunitのcoding regionを含むcDNAを単離した。 (2)FSH処理によるactivin/inhibin βA subunit mRNAの発現:精原細胞ステージの精巣断片を基本培養液で1週間器官培養し、精原細胞の増殖活性を低下させた後FSHを加えて経時的にRNAを抽出し、βA subunit cDNAをプローブとしてノザンブロットを行ったところ、FSHを加えて3日目にβA subunit mRNAの発現量が増加し、7日目までその発現が維持されることが明らかになった。 (3)ヒトactivin Aによるイモリ精原細胞の増殖活性の促進:精原細胞ステージの精巣断片を基本培養液で1週間器官培養した後、ヒトactivin A(味の素株式会社研究所の江藤譲先生より供与)を100ng/ml加えてさらに1週間培養すると、対照では精原細胞の増殖活性はほとんど無いのに対し、著しく増殖活性を促進した。これらの結果は、イモリ精巣においてFSHがセルトリ細胞に働いてactivin A遺伝子の発現を促進し、タンパク質が分泌されて精原細胞に働き、その増殖活性を促進するものと思われる。
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