研究課題/領域番号 |
07262215
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
八杉 貞雄 東京都立大学, 理学部, 教授 (70011591)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1995年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | ニワトリ胚 / 内胚葉 / 分化 / sonic hedgehog / CdxA / ペプシノゲン |
研究概要 |
本研究の目的は、ニワトリ胚において胚葉が成立し、部域を生じ、分化していく過程を分子的に明らかにすることである。特に、従来から私の研究室で解析がすすでいる消化管の形成と分化に注目した。消化管は最初、内臓板が左右から褶曲して中央で融合し、原始的な管となる。その後管は、食道、前胃、砂嚢、小腸、大腸などの消化器官に分化し、固有の形態と機能を獲得する。このような過程では消化管を構成する上皮と間充織の相互作用が重要であることが既に明らかになっている。本研究では、内胚葉の部域化に関わると思われるいくつかの遺伝子に注目し、その発現と間充織による制御を検討した。胚発生で後方の構造を決定することが知られているCdxA遺伝子は。発生のきわめて初期から発現して、胚や神経系の前後軸の決定に関わることが示唆された。内胚葉では、早くから将来小腸に分化する領域に発現し、器官形成がおきてからは小腸の消化酵素であるスクラーゼの発現調節に関与するというデータが得られた。神経系の発生などに重要であることなどから近年注目されているSox2遺伝子はCdxAと相補的に内胚葉の前半で発現し、しかも前胃腺上皮では特異的に消失するという興味深いパターンを示した。さらに、sonic hedgehogは消化管上皮の全体にわたって発現するが、やはり前胃腺上皮では発現が消失する。このように、消化管の領域を特異的に区別する遺伝子群が存在することが明らかになり、このことは、胚葉の成立と分化を分子的に解析する上できわめて有用な手がかりとなることが期待される。
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