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ショウジョウバエ気管系をモデルとしたパターン形成の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07262220
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

林 茂生  国立遺伝学研究所, 遺伝実験生物保存研究センター, 助教授 (60183092)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードショウジョウバエ / 気管 / 形態形成 / escargot / カドヘリン
研究概要

昆虫の呼吸器である気管系は体内に広く分布した管状の上皮細胞のネットワークで,受動的な空気の拡散によりガス交換を可能にしている.気管の形成は外胚葉が陥入した袋状の前駆体が分枝し,となり同士の枝と融合してネットワークを形成する.融合する技の先端にはtip cellと呼ばれる細胞が同定されており,枝の伸展と融合に重要な役割を果たしていると考えられている.
融合におけるtip cellの役割を調べるため,融合の様子をtip cellに発現するEsgと細胞接着因子DE-カドヘリンをマーカーとして調べた.tip cellは融合に先立って擬足を相手方に向かって伸ばした.擬足同士が接触するとその界面にDE-カドヘリンが蓄積し,その後擬足が短縮すると共にtip cellの中を気管の内腔(lumen)が貫通して融合が完成した.上村らはDE-カドヘリンが気管の融合に必須である事を示している.従って融合に先立つDE-カドヘリンの蓄積が,気管ネットワークの形成という組織の構築に積極的に関与している事が明らかとなった.
次にtip cellの機能に対するEsgの役割を調べるためesgの変異体の表現型を調べた.esgのnull変異体では擬足の伸展と接触までは正常に進行するがDE-カドヘリンの蓄積は起こらず擬足は他の方向を目指して長く伸展して行った.Esgを熱ショックプロモーターを用いて強制的に発現させるとDE-カドヘリンはtip cellの接触面に蓄積し,気管の融合は完全に回復した.これらの結果はEsgがtip cellの接触の際の運動低下とDE-カドヘリンの蓄積に必須である事を示している.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hayashi,S.: "A Cdc2 dependent checkpoint maintains diploidy in Drosophila." Development. 122. 1051-1058 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Fuse,N.: "Determination of wing cell fate by the escargot and snail genes in Drosophila." Development. 122. 1059-1067 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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