• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

環境汚染物質の代謝に関与するチトクロームP-450IA1の新しい誘導機構

研究課題

研究課題/領域番号 07263208
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

菊池 英明  東北大学, 加齢医学研究所, 助教授 (60006111)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードダイオキシン、 / チトクロームP-450、 / Ahレセプター、 / オメプラゾール / ARNT、
研究概要

我々は、環境汚染物質を代謝活性化するチトクロームP-4501A1(CYP1A1)の、新しい誘導機構の存在を示唆する現象を明らかにするため、CYP1A1を誘導する物質オメプラゾール(OP)を用いて、ヒトとマウスの培養細胞における誘導性を比較したところ、ヒト培養細胞においては、明瞭なCYP1A1-mRNAの誘導が観察されたが、マウス培養細胞では、全く誘導されなかった。マウスのCyp1a1上流約1kbをCAT遺伝子と融合したDNAを、ヒト肝癌細胞HepG2にトランスフェクトしCAT活性を測定すると、OP処理によってダイオキシンと同程度にCAT活性が誘導された。次に、マウス肝癌細胞Hepa-1を親株として作製した変異株のうち、Ahレセプターを欠損したcl-19細胞に、ヒトAhレセプターを導入したところ、ダイオキシンではCYP1A1が誘導されるが、OPでは誘導されなかった。これらのことから、Ahレセプターの活性化には、直接リガンドを介したものと、何らかのシグナル伝達系を介した間接的な経路が存在し、そのうちのひとつの因子がヒトとマウスでOPに対する感受性が異なっているものと考えられた。そこで、このようなAhレセプターの活性化に関与している因子を探索するために、Ahレセプターと結合する蛋白質因子を、蛋白質-蛋白質相互作用を用いた方法により検討し、45kDa(p45)の蛋白質因子が結合することを示した。さらに、p45をマウス肝臓抽出液より精製し、トリプシン消化したp45の部分アミノ酸配列を決定した。この配列をもとに、オリゴヌクレオチドの配列を合成し、PCR法によるp45の遺伝子クローニングを進めている。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Kikuchi,H.,: "Different inducibility of cytochrome P-450LA1 mRNA of human and mouse by omeprazole in culture cells." Arch.Biochem.Biophys.316. 649-652 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Ikawa,S.,: "Assessment of Cancer Susceptibility in Humans by Use of Grenetic Polymorphisms in Carcinogen Metabolism." Pharmacogenetics. 5. 154-160 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Hossain,A.,: "Identification of cellular proteins that can interact specifically with the bHLH domain of the Ah receptor." Biochem.Biophys.Res.Com.215. 405-411 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Hossain,A.: "Identification of a 120 kDa protein associated with aromatic hydrocarbon receptor nuclear translocator." Biochem.Biophys.Res.Com.212. 144-150 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 菊池英明: "発癌剤代謝酵素遺伝子の多様性と発癌感受性" 呼吸. 15. 77-84 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi