• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

亜酸化窒素の分解の面から見た望ましい湿地生態系の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07263222
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

花木 啓祐  東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (00134015)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード亜酸化窒素 / 湿地 / 生態系 / 脱窒 / 地球温暖化 / 温室効果ガス / 水田 / 河川
研究概要

窒素成分の変換が起きる水田生態系とその周辺の小河川生態系を取りあげ、窒素成分の変化に伴って温室効果ガスの一つである亜酸化窒素が生成され、あるいは分解されていく過程を調査によって明らかにした。
調査測定は,地下水と湧水の硝酸態窒素汚染が進んでいる埼玉県岡部町をフィールドとして行ない、水田と小河川からの亜酸化窒素発生フラックス、溶存亜酸化窒素濃度、亜硝酸、硝酸などを月1回程度の頻度で継続的に実測した。水田では、6月、7月といった湛水初期に亜酸化窒素のフラックス及び溶存態亜酸化窒素の減少が起きた。しかし、中干し後の8月の調査、さらに、殆ど水を入れなくなる9月では、おそらく還元的状況が十分に保たれず、亜酸化窒素の分解は見られなかった。小河川では水田の10倍近くの亜酸化窒素のフラックスが観測された。対象とした水田と小河川を比較すると、流入したNO3のうち除去される割合は、20%前後となっているが、水田の方が若干高い。流入したNO3と亜酸化窒素に対する、大気中へ抜ける亜酸化窒素量の割合では、夏期には水田の方が1.3%と、その割合が高いが冬期には両者が同程度になっている。また、面積当たりのNO3除去量では、水深が両者では大幅に異なるので、単純には比較できないものの、河川の方が水田よりその値が高くなっている今回の結果から、十分に無酸素条件を確立した水田の湛水初期のような状況下では亜酸化窒素が生成しにくいことが示唆された。一方、有機汚濁を受ける小河川では状況によって亜酸化窒素が活発に発生したり分解したりしていることがわかった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 長谷川聖: "農地水系における亜酸化窒素の生成と分解に関する調査研究" 土木学会第32回環境工学研究フォーラム講演集. 51-53 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi