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揮発性有機ハロゲン化合物分解・回収による環境破壊防止に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07263254
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関近畿大学

研究代表者

中村 武夫  近畿大学, 薬学部, 講師 (90155838)

研究分担者 安部 郁夫  大阪市立工業研究所, 研究主任
川崎 直人  近畿大学, 薬学部, 助手 (60271409)
棚田 成紀  近畿大学, 薬学部, 教授 (20075948)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード揮発性有機ハロゲン化合物 / 回収 / 分解性 / 炭素材料 / 表面極性
研究概要

本研究の目的は,揮発性有機ハロゲン化合物の回収ならびに分解について知見を得ることである。
揮発性有機ハロゲン化合物は,先端技術産業において汎用されており,イオウ酸化物,窒素酸化物などの従来型の大気汚染物質に加えて,新たな有害物質として注目されている。なかでも,1,1,1-トリクロロエタンは,オゾン層破壊作用を有するため,モントリオール議定書により西暦2005年までに全廃することが定められている。トリクロロエチレン,テトラクロロエチレンに代表される揮発性有機ハロゲン化合物は、地球環境に大きなインパクトを与えるのみならず,突然変異原性といった生体への影響も無視できない。したがって,環境破壊防止および健康障害予防を指向した揮発性有機ハロゲン化合物の高効率除去・回収技術についての検討が必要である。本年度においては,製造条件の異なる木質炭素材料を創製し,それらへの数種揮発性有機ハロゲン化合物の回収および分解性について検討した。吸着等温線より求めた揮発性有機ハロゲン化合物の吸着量は,焼成時間の長い炭素材料ほど高値であった。すなわち,炭素材料の比表面積ならびに細孔容積といった物理的構造因子が,揮発性有機ハロゲン化合物の吸着量を支配していることが示唆された。また揮発性有機ハロゲン化合物の分解性については,トリクロロエチレン,テトラクロロエチレンではほとんど分解しないのに対し,1,1,1-トリクロロエタンの場合には,分解生成物である塩素イオン量が高値であった。また1,1,1-トリクロロエタンの分解による塩素イオン生成量は,長時間焼成した炭素材料ほど少なく,炭素材料表面の酸性官能基が分解抑制に関与していることが推察された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] S. Tanada et al.: "Decomposition Degree of Chlorofluorocarbon(CFC) and CFC Replacements during Recovery with Surface-Modified Activated Carbon" Journal of Colloid and Interface Science. 177. 329-334 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] N. Kawasaki et al.: "The Recovery of Chlorofluorocarbons and Chlorofluorocarbon Replacements by Surface Modified Activated Carbon" Journal of Colloid and Interface Science. 172. 368-373 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] T. Nakamura et al.: "Adsorption Characteristics of Trichloroethylene on Plasma Treated Activated Carbon" Toxicological and Environmental Chemistry. 47. 213-222 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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