研究課題/領域番号 |
07264202
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
近藤 喜代太郎 北海道大学, 医学部, 教授 (80018366)
|
研究分担者 |
田代 邦雄 北海道大学, 医学部, 教授 (90002154)
志渡 晃一 北海道大学, 医学部, 助手 (20206098)
羽田 明 北海道大学, 医学部, 助教授 (00244541)
|
研究期間 (年度) |
1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 神経変性疾患 / 発生率 / 趨勢変動 / ゴンペルツ分析 / 競合死因 |
研究概要 |
表記の研究は継続中であるが、本年度は充分な成果が得られなかったので、次年度に継続する。一方、神経変性疾患の疫学上、きわめて重要なつぎの課題について結論を得たので、本年度は班長の了解を得て、それを発表した。 近年、臨床の場で神経変性疾患が著増し、コモン・ディジ-ズというべき状況となっている。そこでつぎの資料で、主な疾患単位の趨勢変動を調べ、増加の要因を分析する。1)年令調整死亡率(人口動態)、2)年令調整有病率(患者調査)、3)Gompertz分析。 その結果、1)運動ニューロン疾患、パーキンソン病、アツルハイマー病、脊髄小脳変性症で、患者数、死亡率、有病率が増していた。2)増加は60才以降におき、高齢ほど顕著であった。3)前2疾患のGompertz分析によると、増加の主因は競合死因の減少で、そのため脳卒中など、これまで多かった死因を免れた高素因者が高齢に達し、神経変性疾患を実際に発現し、それが死因となる機会が増したために、頻度が受動的に増加しただけで、神経変性疾患自体の原因の増加によるものではなかった。
|