• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

脈絡叢から分泌される成長因子の小脳発生と脳損傷修復に対する効果

研究課題

研究課題/領域番号 07264205
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関筑波大学

研究代表者

山本 三幸  筑波大学, 基礎医学系, 講師 (80143147)

研究分担者 岡野 栄之  筑波大学, 基礎医学系, 教授 (60160694)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードChoroid plexus / retinoic acid / cerebellum / clevelopment / neuron
研究概要

レチノイン酸は体内でビタミンAよりレチノイン酸合成酵素により合成されるが、発生過程における過剰または不足は催奇形作用があることが知られていた。近年の分子生物学の発展により、レチノイン酸は形態発生過程をコントロールする特定の遺伝子群を活性化することが解明されてきた。小脳周囲の組織(第4脳室脈絡叢)からレチノイン酸が分泌され、小脳に何らかの影響を与えるのではないかと推測された。マウス及びラットでレチノイン酸合成酵素の活性を測定すると、高い値を示し、しかも小脳が発達してくる、胎生期から生後3週目ぐらいまでその値が持続することが観察された。さらに、小脳の器官培養の系を用いて、脈絡叢から分泌される物質の効果を調べた結果、小脳ニューロンの突起伸展は、脈絡叢の培養上清をくわえた時に促進されることが観察された。この効果を及ぼす物質として、様々な成長因子が候補としてあげられるが、脈絡叢培養上清を100℃,10min煮沸しても突起伸展作用が消失しないことから高分子量の蛋白ではないと考えられる。レチノイン酸である可能性が高いので、レチノイン酸それ自体の小脳器官培養にたいする効果を調べたところ、やはり突起伸展作用を示した。脈絡叢培養上清とレチノイン酸をくみあわせて器官培養にくわえても、この作用の増強は見られなかったことから、突起伸展因子はレチノイン酸そのものかまたは、レチノイン酸と似た作用機構を介して、突起伸展を促すと考えられる。現在、レチノイン酸のレセプターに対するアンタゴニスト、又は抗体を試みようとしている。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M. Yamamoto, P. McCaffry U.Drager: "Influence of the choroid plexus on cerebellar development : Analysis of retinoie acid synthesis" Developmental Brain Research. (in press). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi