研究課題/領域番号 |
07264241
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
宮田 雄平 日本医科大学, 医学部, 教授 (00014275)
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研究分担者 |
一瀬 倫見 日本医科大学, 医学部, 助手 (00277493)
永野 昌俊 日本医科大学, 医学部, 助手 (60271350)
益田 佳織 日本医科大学, 医学部, 助手 (60202313)
鈴木 秀典 日本医科大学, 医学部, 講師 (30221328)
程 久美子 日本医科大学, 医学部, 講師 (50213327)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 運動ニューロン / 生存因子 / 細胞死 / 細胞内情報伝達系 |
研究概要 |
今回、筋粗抽出物による運動ニューロン生存効果発現に関与する細胞内情報伝達系を検討するために、ニワトリ胚6日目(E6)の脊髄を摘出し、筋粗抽出物(ME)あるいは牛胎仔血清(FBS)存在下に脊髄神経細胞を分散培養した。この培養系に、PKA inhibitorであるH-89,MLCK inhibitorであるML-9,ML-7,PKC inhibitorのH-7,calmodulin inhibitorのW-7を適用し、神経細胞の生存に対する効果を検討した。 ML-9、ML-7、H-7,W-7はいづれも、MEおよびFBS存在下での培養脊髄神経細胞に死を引き起こした。しかしながら、用いたキナーゼ阻害剤のうちML-9およびML-7はME存在下の神経細胞を1uMのオーダーで死滅させたのに対し、FBS存在下の細胞に死を引き起こすには約10倍の濃度が必要であった。このことは、MEとFBSの生存効果発現に関与する細胞内情報伝達系が異なっていることを示唆している。MEに含まれる生存因子は、MLCKを介していることが、強く示唆される。 アッセイに用いている脊髄神経細胞のうち運動ニューロンは約10%位と推定される。このMLCKを介するという可能性が運動ニューロンにも適用できるかを検討するために、運動ニューロンリッチな培養をME存在下におこないML-9を適用したところ、同じ濃度で死が引き起こされた。 H-7とW-7でも、細胞死を引き起こしたことは、、MLCK以外の情報伝達系が関与する別の生存維持機構がある可能性がある可能性を考えさせる。
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