研究課題/領域番号 |
07265202
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
三浦 直行 秋田大学, 医学部, 助教授 (40165965)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1995年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 遺伝子ファミリー / フォークヘッド / 転写因子 / 分子進化 / 形態形成 / HNF-3 / MFH-1 |
研究概要 |
Winged-Helix遺伝子ファミリーはマウスでは約20ほど存在することが我々および他の研究室の研究により明らかにされつつある。今年度、我々の分離したMFH-1、MFH-2、hai-1遺伝子について詳しく検討し、以下の成果を得た。 1)MFH-1、MFH-2、hai-1遺伝子のフォークヘッドドメインのアミノ酸配列を決定し、ファミリーにおける位置付けを明らかにした。 ファミリーの原型にあたるHNF-3βに対して、MFH-1、MFH-2、hai-1遺伝子はそれぞれ71%、65%、53%のアミノ酸同一性を示し、分子進化していることが推定された。また、hai-1遺伝子はHFH-8遺伝子と99%のアミノ酸同一性であった。他のファミリー遺伝子との相同性も考慮して、MFH-1.MFH-2遺伝子はHNF-3α、β、γ遺伝子とは異なる第二のサブファミリーを、また、hai-1、HFH-8遺伝子は第四のサブファミリーを形成することが判明した(現在投稿中)。 2)肺に分布する五つのファミリー遺伝子の分子進化と形態形成との関係について興味ある事実を発見した。 肺の気管支・肺胞上皮には近位から遠位に向かい、HNF-3α、HFH-4、hai-1、HFH-8遺伝子が順に発現しており、肺の非上皮にはNHF-3βが発現している。フォークヘッドメインの分子進化と組織内分布と相関が認められた。 3)MFH-1、MFH-2、hai-1遺伝子の染色体遺伝子の遺伝子構造を決定して、ファミリー遺伝子間のエキソンイントロン構造の分子進化を明らかにしつつある。 染色体MFH-1遺伝子はイントロンのない遺伝子であること、染色体hai-1遺伝子はフォークヘッドメインよりカルボキシル末端側にイントロンを一つ持つことが明らかになった。
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